病気事典[家庭の医学]
こっせつしたらしい<おうきゅうてあて>
骨折したらしい<応急手当>
骨折したらしい<応急手当>について解説します。
執筆者:
筑波メディカルセンター病院救急診療科医長
上野幸廣
解説
疑わしい時は、骨折したものとして対処します。まず副え木(そえぎ)をあて、骨折部をしっかり固定します。
骨折の見分け方
- 患部がはれる
- 形が変わる
- 動かしたり触れたりすると、激しい痛みがある
- 自力では動かせなくなる
副え木の使い方
- 利用できる物……割りばし、ものさし、鉛筆、板、木の枝、傘、ステッキ、ストック、毛布、シーツ、バスタオル、座ぶとん、新聞紙、雑誌、ダンボール など
- 副え木は骨折部の両側の関節を超える長さが必要
- 副え木の上に布をのせたり巻いたりして、骨折部との間にクッションをつける。副え木と体との間に大きな隙間があれば、タオルなどを詰めて、動かないようにする
- 固定がきつすぎると骨折部から先に血行障害を起こすので、しめ具合に注意する
- 呼吸、意識、出血、顔色、冷や汗など全身状態に気を配り慎重に運ぶ
※大事故などで、複合的なけががあり、どこを骨折したかわからない、または数カ所が複雑に骨折している場合は119番に通報する。(救急車の呼び方)
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情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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