病気事典[家庭の医学]
ししんけいかんこっせつ
視神経管骨折
視神経管骨折について解説します。
執筆者:
慶応義塾大学医学部眼科学教授 坪田一男
東京歯科大学市川総合病院眼科 鹿島みのり
検査と診断
眉毛外側部に外傷がある場合は、視神経管骨折が強く疑われます。ペンライトで瞳孔に光を入れる対光反射の検査、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査、眼底・視力・視野の検査、さらに視神経管撮影、CT、MRIなどの画像診断を行います。
治療の方法
全身状態が許すかぎり、高張浸透圧(こうちょうしんとうあつ)(グリセオール、マンニトール500ml/日投与)とし、ステロイド薬の大量療法から漸減(ぜんげん)療法あるいはパルス療法(ステロイド薬の投与を大量・短期間行うこと)を開始することが多くなっています。
しかし、画像診断上、視神経管の明らかな損傷をみた場合は外科的手術が必要になることがあります。
応急処置はどうする
早急に医療機関を受診するようにしてください。
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