病気事典[家庭の医学]
めのかいぼうず
眼の解剖図
眼の解剖図について解説します。
執筆者:
慶応義塾大学医学部眼科学教授 坪田一男
東京歯科大学市川総合病院眼科 鹿島みのり
眼の解剖図の解説(コラム)
図15は眼の断面図です。
眼の前のほうからいくと、まず、角膜(かくまく)と呼ばれる透明な膜があります。外界と接しており、外傷の影響を受けやすい部分です。
その奥は、前房(ぜんぼう)と呼ばれる房水(ぼうすい)という水がつまった部分があります。鈍的(どんてき)外傷の際に起こる前房出血はこの部分に起こります。
さらにその奥に、虹彩(こうさい)というカメラにたとえるとしぼりの役割を果たす構造があります。血管、色素が豊富で鈍的外傷を受けた眼の炎症の主要部となります。
水晶体(すいしょうたい)は、チン小帯(しょうたい)と呼ばれる組織により支えられています。水晶体はいわゆるレンズの役割を果たしています。
硝子体(しょうしたい)は、ゲル状の物質で満たされた透明な組織です。光が眼のなかに入り、水晶体、硝子体をへて、カメラにたとえるとフィルムにあたる網膜(もうまく)に像を結び、視神経(ししんけい)を介して大脳に伝わり、物を見ることになります。
- 外傷を小分類から探す
外傷の項目を読んだ人によく読まれている記事
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
|
執筆者一覧
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。