病気事典[家庭の医学]
こうさいりだん
虹彩離断
虹彩離断について解説します。
執筆者:
慶応義塾大学医学部眼科学教授 坪田一男
東京歯科大学市川総合病院眼科 鹿島みのり
症状の現れ方
瞳孔(どうこう)は正常では正円をしていますが、離断した虹彩は牽引(けんいん)がかかり(引っぱられる)、不整形を示します。全周にわたって離断した場合を外傷性無虹彩症(むこうさいしょう)といいます。程度により異なりますが、多くの症例で視力低下、羞明(しゅうめい)(まぶしさ)、眼圧の上昇などを来します。
検査と診断
視力・眼圧・細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査(隅角検査を含む)、眼底検査などを行います。外傷性虹彩炎(がいしょうせいこうさいえん)、高眼圧、硝子体(しょうしたい)出血、網膜剥離(もうまくはくり)などの合併症の有無を確認します。
治療の方法
散瞳薬(アトロピン点眼)、ステロイド薬の点眼で炎症を鎮めます。また、高眼圧に対しては、点眼および内服治療を行います。
- 外傷を小分類から探す
外傷の項目を読んだ人によく読まれている記事
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
|
執筆者一覧
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。