病気事典[家庭の医学]
のうじょうみゃく・じょうみゃくどうへいそくしょう
脳静脈・静脈洞閉塞症
脳静脈・静脈洞閉塞症について解説します。
執筆者:
東海大学医学部内科学系神経内科教授
髙木繁治
どんな病気か
脳から血液が流れ出る静脈は、太い静脈洞となって脳の外に出ます。上矢状(じょうしじょう)静脈洞、横(おう)静脈洞、海綿(かいめん)静脈洞、直(ちょく)静脈洞などがあります。これらの静脈洞や、脳の静脈が血栓(けっせん)や炎症などでふさがると脳静脈・静脈洞閉塞症になります。以前は診断が難しかったのですが、CTやMRIなどの画像診断が進歩して、本症と診断される例が増えてきました。
原因は何か
抗生剤の発達により少なくはなってきていますが、副鼻腔(ふくびくう)、扁桃(へんとう)、歯根部(しこんぶ)、中耳などの炎症によって起こることがあります。そのほかに妊娠後期から産褥期(さんじょくき)、経口避妊薬服用時、ベーチェット病、あるいは血液の異常としてアンチトロンビンⅢ欠乏症、プロテインC欠乏症、プロテインS欠乏症、抗カルジオリピン抗体陽性の人などにみられます。
症状の現れ方
頭痛、意識障害などの頭蓋内圧亢進(ずがいないあつこうしん)による症状と、血流障害による脳の局所神経症状を示します。局所神経症状としては上下肢の体に近い部分の筋力低下が特徴的です。けいれん発作もよくみられます。
検査と診断
眼底検査で乳頭浮腫(にゅうとうふしゅ)がみられます。頭部CT、MRIで静脈洞の閉塞が診断されます。確定診断のために脳血管撮影を行うと、典型的なコルクスクリュー様(らせん状)のうねり曲った異常な静脈がみられます。
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情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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