症状チェック
くもまくかしゅっけつ
くも膜下出血
くも膜下出血とは
脳卒中のうち、脳をおおっているくも膜という膜の内側に出血するものをくも膜下出血といいます。原因の多くは、脳動脈瘤(りゅう)の破裂によるものです。30歳代の若い人の場合には脳動静脈奇形が原因となるケースがほとんどです。また、高血圧や動脈硬化による脳出血でも、くも膜下出血が起こることもあります。
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- [ご利用上の注意]
- 「症状チェック」 は、特徴的な症状に対する一般的な傾向として医学知識の情報を提供するものであり、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医師にご相談のうえ、専門的な診断を受けるようにして下さい。
特徴的な症状
急に激しい頭痛が起き、くびのうしろが固くなる項部硬直が起きるのがこの病気の特徴です。くび筋から後頭部にかけて、ふつうとは違う激しい痛みがあり、意識障害が起こることもあります。重症の場合には昏睡状態となります。頭痛のあと、吐き気や嘔吐(おうと)が起きます。
こういった症状があったらすぐにCT検査ができる病院を受診しましょう。できれば、脳神経外科を受診してください。
出血量が少なく軽い場合は数分で回復しますが、放置しておくとふたたび出血が起き、より重症化していきます。
くも膜下出血の治療
出血している場所、範囲、全身状態を総合的に医師が判断して、適切な手術をするのが一般的です。
検査
できるだけ早く検査をおこなう必要があります。CT検査でほぼ診断がつきます。脳動脈瘤破裂などの場合には血管造影検査をおこないます。CTやMRI(磁気共鳴画像法)検査で診断できない場合は髄液検査もおこないます。
監修者

赤坂山王クリニック院長
レコール デュ ヴァン校長
梅田 悦生(うめだ よしお)
1942年生まれ、兵庫県出身。
大阪市立大学医学部卒業後、仏ストラスブール大学医学部附属病院レジデント、大阪市立大学医学部附属病院、国立国際医療センター、関東中央病院部長等を経て現職。医学博士、日本抗加齢医学会専門医。元日本ペンクラブ会員。
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