症状チェック
のうしゅっけつ
脳出血
脳出血とは
脳の血管が破れて、脳の組織のなかに出血する病気です。大脳の片側半分に起こることが多く、間脳や中脳、小脳などにも起こります。仕事中など活動しているときに発作が起こることが多いのが特徴です。頭痛などの前触れはなく、突然起こります。ストレスや寒さなどによる血圧上昇で起きやすくなります。
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- 「症状チェック」 は、特徴的な症状に対する一般的な傾向として医学知識の情報を提供するものであり、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医師にご相談のうえ、専門的な診断を受けるようにして下さい。
脳出血解説の続き
程度の差はあっても意識障害が起こり、出血が大きい場合はすぐに昏睡状態になり、死亡することもあります。出血が軽い場合には、まひ症状や言語障害が出たり、視野が狭くなったりして気づくこともあります。
脳出血後の後遺症
7~8割の人に手足のまひ、ろれつが回らない、半身の感覚障害といった後遺症が残ります。左大脳に出血した場合には、ことばが出ない、人のことばが理解できないなどの失語状態となります。出血の範囲や場所などによっては、寝たきりになることもあります。発症から3カ月以内にリハビリテーションをおこなえば、かなりの機能回復ができますが、半年以上たつと症状は固定され、それ以上の回復はほとんど望めません。
脳出血の治療
発作が起きたら、すぐに医師に来てもらうか、救急車を呼ぶべきです。血腫の大きさや場所によって治療方法は違ってきます。血腫が大きくて脳に対する圧迫が大きく、意識障害がいちじるしい場合には、手術によって血腫を取り除く外科的治療がおこなわれます。血腫が小さくて、外科手術ができない部位などの場合は止血薬や脳圧を下げる薬を用いる内科的治療をおこないます。
治療後のリハビリテーション
まひや言語障害などを回復させるために、早めにリハビリテーションをおこないます。理学療法、言語療法、作業療法があります。ベッドの上でもマッサージや筋力強化訓練などをおこない、少しずつ回復訓練を始めていく必要があります。家族の協力も大切です。
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監修者
赤坂山王クリニック院長
レコール デュ ヴァン校長
梅田 悦生(うめだ よしお)
1942年生まれ、兵庫県出身。
大阪市立大学医学部卒業後、仏ストラスブール大学医学部附属病院レジデント、大阪市立大学医学部附属病院、国立国際医療センター、関東中央病院部長等を経て現職。医学博士、日本抗加齢医学会専門医。元日本ペンクラブ会員。
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症状から病気を調べる
主な症状と、付随する症状から、疑われる病気を調べることができます。
片麻痺と付随する症状 | 疑われる病気名 | |
---|---|---|
急に起こる | 意識障害、感覚障害、言語障害 | 脳梗塞 、 脳出血 |
突然の頭痛、嘔吐、意識消失 | くも膜下出血 | |
24時間以内、多くは数分で治まる麻痺 | 一過性脳虚血発作 | |
6歳前の小児、発熱、主に半身のけいれん | 急性小児片麻痺 | |
発熱、意識障害、頭痛 | 日本脳炎 | |
急~やや急 | 視力低下、しびれ感、歩行障害 | 多発性硬化症 |
やや急~徐々 | 頭痛、不眠、神経質、無力感 | 神経ベーチェット病 |
徐々に起こる | 頭痛、嘔吐、てんかん発作、言語障害 | 脳腫瘍 |
頭部外傷後、頭痛、認知症状 | 慢性硬膜下血腫 | |
全身の筋肉がやせて力がなくなる | 筋萎縮性側索硬化症 | |
手や腕の麻痺、温痛覚がなくなる | 脊髄空洞症 |
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