病気事典[家庭の医学]
けいれんをおこした<しょうじょうべつ おうきゅうてあて>
けいれんを起こした<症状別 応急手当>
けいれんを起こした<症状別 応急手当>について解説します。
執筆者:
筑波メディカルセンター病院救急診療科医長
上野幸廣
応急手当
- 【1】二次的なけが、やけどなどの事故を起こさないように、まわりにある危険物を取り除く。
※重要注意点
- ひきつけの最中に、いきなり抱いて動かさないこと
- 無理に押さえつけない
- 大声で呼んだり、ゆすったりしない
- 水をかけたりしない
- 無理に口をこじあけて、ハンカチやスプーンなどを入れない
- 【2】衣服をゆるめ、顔を横向きにして寝かせる。
- 部屋をやや暗くする
- 熱があるなら、氷嚢や蓄冷剤などで冷やす
- 吐いた物が見えたら、反応のある傷病者の場合は吐き出すように指示する。特別な異物の除去は行わない
- 【3】けいれんが数分で治まったら、しばらく様子をみて、早めに病院へ。
- 【4】状態をよく観察
- 5分以上、けいれんが続く
- 短時間にけいれんを繰り返す
- 熱がないのにけいれんしている
- 体の片側が強くけいれんしている
- 白眼をむいたり、眼つきがおかしい
- 意識がない、朦朧(もうろう)としている
- 治まったあとも意識が朦朧としている
- 嘔吐を繰り返す、吐瀉物をつまらせる
- 麻痺がある
など、ひとつでもあれば、すぐに119番に通報する(救急車の呼び方)
- 【5】意識がない、または非常に反応が鈍くなってきたら、心肺蘇生法を救急車が来るまで続ける。
症状一覧<症状別 応急手当>
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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