病気事典[家庭の医学]
ぞくはつせいききょう
続発性気胸
続発性気胸について解説します。
執筆者:
川崎医科大学附属川崎病院副院長・呼吸器病センター長
沖本二郎
続発性気胸の解説(コラム)
肺気腫(はいきしゅ)、気管支喘息(きかんしぜんそく)、肺線維症(はいせんいしょう)(図44)、肺結核、肺化膿症(はいかのうしょう)、肺好酸球性肉芽腫(はいこうさんきゅうせいにくげしゅ)などの肺疾患に続発して起こる気胸をいいます。これら基礎疾患はブレブができやすく、また肺結核や肺化膿症では空洞が直接破裂することによって気胸が起こります。
好発年齢は、基礎疾患の関係上、50歳以上の高齢者に多く、体型による特徴は認められません。
症状や診断、治療方法は、自然気胸と変わりはありません。しかし、肺気腫や肺線維症の患者さんが気胸を起こすと、時に死に至ることもあるので、早期の受診が必要です。
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