病気事典[家庭の医学]

咳が出る<子ども>

執筆者:

咳は、急に冷たい空気を吸い込んだり、細かいちりやほこりの多いところにいると出ることがあります。これは生理的なもので、まったく心配ありません。咳はそのほとんどは呼吸器系の病気で起こり、発熱を伴えばまず感染症を考えます。

気管支喘息は、ゼイゼイ、ヒューヒューという音(喘鳴(ぜんめい))がする呼吸や咳が出て、呼吸が苦しくなる病気です。たとえば、かぜをひいた時、夜寝てから、とくに朝方、季節の変わりめ、たばこや花火の煙やほこりを吸い込んだ時、雨や台風の時に喘鳴や咳を繰り返すようなら、気管支喘息の可能性が高くなります。

また、病気ではありませんが、異物誤吸入にも気をつけましょう。コインなどの異物をのみ込むと、異物は気道または食道に詰まります。食道の場合はまず大事に至ることはありませんが、気道の場合は窒息する危険があります。どちらに詰まったにしろ、至急取り除かなくてはならないので、救命手当の方法はぜひ知っておきたい事柄です。

咳から考えられる主な病気

主な症状と、付随する症状から、疑われる病気を調べることができます。
病気名を選択すると、その病気の解説へ遷移します。

症状 疑われる病気名
喘鳴、呼吸困難 気管支喘息 喘鳴性気管支炎 異物誤吸入
かぜ様症状 乾いた咳から湿った咳、喘鳴 急性気管支炎
とくに2歳以下、喘鳴、多呼吸、呼吸困難 細気管支炎
その他 発熱のチャート 感染症のチャート
[ご利用上の注意]
一般的な医学知識の情報を提供するもので、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医療機関にご相談ください。

診療科目から病院をさがす