症状チェック

のうしゅっけつ

脳出血

脳出血とは

脳の血管が破れて、脳の組織のなかに出血する病気です。大脳の片側半分に起こることが多く、間脳や中脳、小脳などにも起こります。仕事中など活動しているときに発作が起こることが多いのが特徴です。頭痛などの前触れはなく、突然起こります。ストレスや寒さなどによる血圧上昇で起きやすくなります。

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チェックシート

質問に対する回答を選んで、「選択完了」ボタンをクリックしてください。

1 意識障害がありますか

項目を選択してください。

2 片側の手足の運動まひやろれつが回らないといった症状がありますか

項目を選択してください。

3 突然、ことばが出なくなったり、理解できなくなったりしましたか

項目を選択してください。

4 めまい、吐き気、歩くとふらふらするといった症状がありますか

項目を選択してください。

5 今まで見えていた視野の右半分が見えなくなり、右から来た人や右にある物にぶつかったりしますか

項目を選択してください。

6 けいれんや嘔吐(おうと)、発熱、発汗がありますか

項目を選択してください。

7 長い間、高血圧症や脂質異常症(高脂血症)が続いていますか

項目を選択してください。

8 慢性的な糖尿病がありますか

項目を選択してください。

9 高尿酸血症が長期間続いていますか

項目を選択してください。

10 たばこをすっていますか

項目を選択してください。

選択されていない項目があります。

選択完了

[ご利用上の注意]
「症状チェック」 は、特徴的な症状に対する一般的な傾向として医学知識の情報を提供するものであり、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医師にご相談のうえ、専門的な診断を受けるようにして下さい。

脳出血解説の続き

程度の差はあっても意識障害が起こり、出血が大きい場合はすぐに昏睡状態になり、死亡することもあります。出血が軽い場合には、まひ症状や言語障害が出たり、視野が狭くなったりして気づくこともあります。

脳出血後の後遺症

7~8割の人に手足のまひ、ろれつが回らない、半身の感覚障害といった後遺症が残ります。左大脳に出血した場合には、ことばが出ない、人のことばが理解できないなどの失語状態となります。出血の範囲や場所などによっては、寝たきりになることもあります。発症から3カ月以内にリハビリテーションをおこなえば、かなりの機能回復ができますが、半年以上たつと症状は固定され、それ以上の回復はほとんど望めません。

脳出血の治療

発作が起きたら、すぐに医師に来てもらうか、救急車を呼ぶべきです。血腫の大きさや場所によって治療方法は違ってきます。血腫が大きくて脳に対する圧迫が大きく、意識障害がいちじるしい場合には、手術によって血腫を取り除く外科的治療がおこなわれます。血腫が小さくて、外科手術ができない部位などの場合は止血薬や脳圧を下げる薬を用いる内科的治療をおこないます。

治療後のリハビリテーション

まひや言語障害などを回復させるために、早めにリハビリテーションをおこないます。理学療法、言語療法、作業療法があります。ベッドの上でもマッサージや筋力強化訓練などをおこない、少しずつ回復訓練を始めていく必要があります。家族の協力も大切です。

検査

CT検査で出血の部位や広がりなどを診断します。

監修者

赤坂山王クリニック院長 梅田 悦生

1942年生まれ、兵庫県出身。

大阪市立大学医学部卒業後、仏ストラスブール大学医学部附属病院レジデント、大阪市立大学医学部附属病院、国立国際医療センター、関東中央病院部長等を経て現職。医学博士、日本抗加齢医学会専門医。元日本ペンクラブ会員。

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症状から病気を調べる

主な症状と、付随する症状から、疑われる病気を調べることができます。

片麻痺と付随する症状 疑われる病気名
急に起こる 意識障害、感覚障害、言語障害 脳梗塞 脳出血
突然の頭痛、嘔吐、意識消失 くも膜下出血
24時間以内、多くは数分で治まる麻痺 一過性脳虚血発作
6歳前の小児、発熱、主に半身のけいれん 急性小児片麻痺
発熱、意識障害、頭痛 日本脳炎
急~やや急 視力低下、しびれ感、歩行障害 多発性硬化症
やや急~徐々 頭痛、不眠、神経質、無力感 神経ベーチェット病
徐々に起こる 頭痛、嘔吐、てんかん発作、言語障害 脳腫瘍
頭部外傷後、頭痛、認知症状 慢性硬膜下血腫
全身の筋肉がやせて力がなくなる 筋萎縮性側索硬化症
手や腕の麻痺、温痛覚がなくなる 脊髄空洞症

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吐き気、嘔吐と付随する症状 疑われる病気名
腹痛なし 頭痛あり 意識障害 脳出血 くも膜下出血 脳静脈・静脈洞閉塞症 高血圧性脳症 髄膜炎・脳炎 脳膿瘍 脳腫瘍
光や音に過敏 片頭痛
眼痛 緑内障 眼精疲労
倦怠感、めまい、動悸 本態性低血圧症

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