症状チェック

のうこうそく〈のうけっせん・のうそくせん〉

脳梗塞(脳血栓・脳塞栓)

脳梗塞とは

脳の血管がつまったり、狭くなって血液が流れなくなり、脳組織が死んでしまう状態を脳梗塞といいます。

脳梗塞には2タイプがあります。動脈硬化を起こした脳内の血管で発生した血栓が脳内血管を閉塞する場合を脳血栓といい、心臓などで発生した血液のかたまりが脳の血管まで運ばれてつまる場合を脳塞栓といいます。この2つは症状の出方も違います。

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チェックシート

質問に対する回答を選んで、「選択完了」ボタンをクリックしてください。

1 突然、からだの片側だけがまひしたり感覚がなくなったりしましたか

項目を選択してください。

2 突然、ことばが出なくなりましたか

項目を選択してください。

3 一時的な手足のまひやしびれがありますか

項目を選択してください。

4 一時的なめまい、もの忘れ、イライラ感などがありますか

項目を選択してください。

5 心臓弁膜症(リウマチ性など)の持病がありますか

項目を選択してください。

6 手のふるえ、筋肉の硬直、動作が遅くなるといった症状がありますか

項目を選択してください。

7 歩くとふらつきますか

項目を選択してください。

8 視野が狭くなったり、ものが二重に見えたりしますか

項目を選択してください。

9 70歳以上ですか

項目を選択してください。

10 高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病がありますか

項目を選択してください。

11 吐き気や嘔吐(おうと)がありますか

項目を選択してください。

選択されていない項目があります。

選択完了

[ご利用上の注意]
「症状チェック」 は、特徴的な症状に対する一般的な傾向として医学知識の情報を提供するものであり、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医師にご相談のうえ、専門的な診断を受けるようにして下さい。

脳血栓の前ぶれ症状

脳血栓は動脈硬化や高血圧がある高齢者に多く発生します。発作の前になんらかの前ぶれがあります。手足のまひ、しびれ、めまい、もの忘れ、いらいら感があり、しばらくして発作が起きます。夜中に起こり、朝になって気づくことも多いのが特徴です。

突然起こる脳塞栓

脳塞栓は前ぶれなく突然起こることが多く、比較的若い人でも起こります。高齢者では不整脈(心房細動)のある人に多発します。また、リウマチ性の心臓弁膜症をもっている人にも多発します。重症の場合には意識障害や片側まひ、言語障害、排尿障害などの症状が出ます。塞栓が溶けて流れると急に症状が軽くなります。

多発性脳梗塞

小さな脳梗塞があちこちに起こっている状態です。手のふるえ、筋肉の硬直、動作が鈍くなる、認知症が進むといった症状があります。高齢者や脳動脈硬化のある場合に多くみられます。

脳梗塞の治療

梗塞の拡大を防ぐ治療がおこなわれます。血栓を溶かしたり、脳浮腫を抑えて脳圧を下げる治療をしたりします。個々の病状にあわせて、医師が総合的に判断してもっとも適切な治療をおこないます。

検査

CT検査で判断します。小さな病巣などはMRI(磁気共鳴画像法)による脳血管撮影が必要です。24時間心電図(ホルター心電図)や心エコーで心臓の状態も調べます。脳血管造影も必要に応じておこないます。

監修者

赤坂山王クリニック院長 梅田 悦生

1942年生まれ、兵庫県出身。

大阪市立大学医学部卒業後、仏ストラスブール大学医学部附属病院レジデント、大阪市立大学医学部附属病院、国立国際医療センター、関東中央病院部長等を経て現職。医学博士、日本抗加齢医学会専門医。元日本ペンクラブ会員。

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症状から病気を調べる

主な症状と、付随する症状から、疑われる病気を調べることができます。

片麻痺と付随する症状 疑われる病気名
急に起こる 意識障害、感覚障害、言語障害 脳梗塞 脳出血
突然の頭痛、嘔吐、意識消失 くも膜下出血
24時間以内、多くは数分で治まる麻痺 一過性脳虚血発作
6歳前の小児、発熱、主に半身のけいれん 急性小児片麻痺
発熱、意識障害、頭痛 日本脳炎
急~やや急 視力低下、しびれ感、歩行障害 多発性硬化症
やや急~徐々 頭痛、不眠、神経質、無力感 神経ベーチェット病
徐々に起こる 頭痛、嘔吐、てんかん発作、言語障害 脳腫瘍
頭部外傷後、頭痛、認知症状 慢性硬膜下血腫
全身の筋肉がやせて力がなくなる 筋萎縮性側索硬化症
手や腕の麻痺、温痛覚がなくなる 脊髄空洞症

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