病気事典[家庭の医学]
こうかがくすもっぐしょうがい
光化学スモッグ障害
光化学スモッグ障害について解説します。
執筆者:
東京慈恵会医科大学環境保健医学講座教授
柳澤裕之
どんな病気か・原因は何か
光化学スモッグは、風速が小さく大気の状態が安定していて、正午前後に2時間以上の強い日射があり、気温が24℃以上である場合に発生しやすくなります。したがって、光化学スモッグは、夏の暑い正午前後によく発生します。
光化学スモッグの本態は、光化学オキシダント(
症状の現れ方
眼やのど、皮膚などを刺激し、眼の異物感、痛み、流涙(りゅうるい)、のどの痛み、咳(せき)、皮膚の発赤などが現れます。重症例では、手足のしびれ感や頭痛、めまい、発熱、嘔吐、呼吸困難などがみられることもあります。また、植物などにも被害を及ぼします。
病気に気づいたらどうする
軽症例では、洗眼やうがい、皮膚の洗浄を行えば心配ありません。中等から重症の場合は、洗浄やうがいを行ったあと、内科を受診してください。
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