病気事典[家庭の医学]
おなかがとてもいたい<しょうじょうべつ おうきゅうてあて>
おなかがとても痛い<症状別 応急手当>
おなかがとても痛い<症状別 応急手当>について解説します。
執筆者:
筑波メディカルセンター病院救急診療科医長 上野幸廣
応急手当
- 【1】膝を立てて、あお向けに寝かせる。
- 低い枕をし、クッション、または座布団などを折ってあてがうと楽になる。これが苦しいなら、いちばん楽な姿勢をとらせる
- 急におこる嘔吐が考えられるため、顔を横に向けておき、吐瀉物(としゃぶつ)による窒息を防ぐ
- 吐きたいなら吐かせ、薄い塩水か水でうがいをさせる
- 水や食べ物を与えない
- 浣腸は使わない
- 痛みが治まったら、しばらく安静にして落ち着かせ、早めに受診する
- 【2】状態をよく観察
- 激しい痛みが続く、または短時間でぶり返す
- 吐いても痛みが治まらない
- おなかがふくれ上がる、または板のように堅くなる
- 血便があり、右下腹部にしこりがある
- 腟から出血している(女性)
- 全身状態が悪化する(ショック症状)
→顔面蒼白、冷や汗、めまい、失神、息切れ、意識朦朧(いしきもうろう)など、ひとつでもあれば、すぐに119番に通報する(救急車の呼び方)
- 【3】意識がない、または非常に反応が鈍くなってきたら、心肺蘇生法を救急車が来るまで続ける。
症状一覧<症状別 応急手当>
情報提供元 :
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