症状チェック
はいえん
肺炎
肺炎とは
肺炎の原因は細菌やウイルスの感染、誤飲、膠原(こうげん)病やリウマチなどの病気、化学物質、アレルギーなど多岐にわたります。原因によって症状に多少の違いがありますが、悪寒、高熱、せき、たんがおもな症状です。
肺炎は特殊なものを除いては、回復する病気です。しかし、高齢者の場合には死亡率が高い病気で、高齢者の3割が肺炎で亡くなります。
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- 「症状チェック」 は、特徴的な症状に対する一般的な傾向として医学知識の情報を提供するものであり、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医師にご相談のうえ、専門的な診断を受けるようにして下さい。
肺炎の種類
もっとも多いのは細菌性肺炎です。インフルエンザがこじれて起こるウイルス性肺炎も多く、麻疹(ましん)や水痘(すいとう)でも肺炎が併発します。若い人に多いのがマイコプラズマ肺炎です。その他、クラミジア肺炎、カリニ肺炎などがあります。
細菌による肺炎は高熱や血や色のついたたんが特徴です。抗生物質が効かない多剤耐性細菌(MRSAやVRE)によって起こる肺炎もあり、体力の落ちた高齢者や病人などは命にかかわる事態にもなりかねません。
肺炎の治療・予防
こうした症状があるときは必ず医師の診察を受けてください。呼吸器内科の受診が適当ですが、一般内科やかかりつけ医でもかまいません。専門医の診察が必要な場合には紹介してもらえるはずです。
治療は原因となる細菌を特定して、それに効く抗生物質を服用する必要があります。症状に応じて、通院で治療が可能な場合と、入院が必要な場合があります。肺炎が広範囲に及んでいたり、糖尿病などの病気がある場合には入院治療となります。
症状を軽くするためには、解熱薬や去痰(きょたん)薬を使います。息切れや呼吸が苦しい場合には酸素を吸入したり、重症な場合には気管切開をして人工呼吸器を付けることもあります。
高齢者が多くかかり、死亡率の高い肺炎球菌については予防ワクチンがあります。インフルエンザワクチンと併用すればたいへん効果的です。
検査
肺炎の種類を特定するためにも、検査は欠かせません。胸部X線検査と血液検査で肺の炎症を確認します。さらに、たんの検査で原因となる細菌やウイルスを特定します。また、必要に応じてCT検査、胸水検査、呼吸機能検査、嚥下(えんげ)検査、細菌培養検査をおこないます。
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監修者

赤坂山王クリニック院長
レコール デュ ヴァン校長
梅田 悦生(うめだ よしお)
1942年生まれ、兵庫県出身。
大阪市立大学医学部卒業後、仏ストラスブール大学医学部附属病院レジデント、大阪市立大学医学部附属病院、国立国際医療センター、関東中央病院部長等を経て現職。医学博士、日本抗加齢医学会専門医。元日本ペンクラブ会員。
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急激なのどの痛み、全身倦怠感、頭痛 | 急性咽頭炎 | ||
嚥下痛、呼吸困難、喘鳴 | 急性喉頭炎 | ||
咳 | 痰、寝汗などが長期に続く、血痰、息切れ | 肺結核 | |
頑固な咳が続く | クラミジア・ニューモニエ肺炎 |
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