病気事典[家庭の医学]
きゅうせいへんとうえん
急性扁桃炎<のどの病気>
急性扁桃炎<のどの病気>について解説します。
執筆者:
滋賀医科大学睡眠学特任教授
宮崎総一郎
秋田大学医学部耳鼻咽喉科学准教授
本田耕平
どんな病気か
主に口蓋扁桃(こうがいへんとう)(図12、図13)の急性炎症を指します。口をあけてのぞくと、のどちんこの横にある口蓋扁桃が赤くなってはれていたり、または扁桃表面が白色のうみでおおわれるタイプがあります。
原因は何か
細菌感染によるものと、ウイルス感染によるものがあります。原因菌としては、化膿性連鎖球菌(れんさきゅうきん)、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌などがあります。
症状の現れ方
のどの痛み、発熱、嚥下痛(えんげつう)や耳への放散痛、全身倦怠感(けんたいかん)、食欲不振があります。とくに小児の場合、経口摂取の不能により脱水症状となって重症化するので注意が必要です。
検査と診断
症状と、扁桃の状態を観察します。血液検査では、白血球の増加、炎症の程度をみるCRP陽性などをチェックし、さらに脱水の状態をみるため尿検査をします。適切な抗生剤を投与するために、扁桃の細菌培養検査を実施することがあります。
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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