症状チェック
ぎゃくりゅうせいしょくどうえん
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは
食道粘膜に炎症が起きる病気を食道炎といいます。原因は胃液や胆汁、膵液などの消化液が逆流して起こるもの(逆流性食道炎)、ウイルスや細菌の感染、薬によるただれによるものなどがあります。逆流性食道炎は健康な人でも起こりますが、とりわけ胃の手術をしたあとなどによく起こります。高齢化や食生活の欧米化により、増加傾向にあります。放置すると食道狭窄(きょうさく)になることもあります。炎症が重くなると食道潰瘍(かいよう)となります。
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- 「症状チェック」 は、特徴的な症状に対する一般的な傾向として医学知識の情報を提供するものであり、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医師にご相談のうえ、専門的な診断を受けるようにして下さい。
食道がんの原因にも
逆流性食道炎の慢性化によって起こる粘膜細胞の変性(バレット食道)は、特殊な食道がんの原因ともいわれていますから、注意が必要です。定期検査や治療をきちんとおこなうことが大切です。
逆流性食道炎の治療
薬による治療が一般的です。重症でなければ、通院して医師が処方した制酸薬や膵酵素阻害薬をきちんとのめばしだいに回復していきます。日常生活では、過食や脂肪の多い食事を避け、アルコ-ルやたばこを控えることも必要です。腹部を圧迫する姿勢や、きついベルト・衣服の着用は避けましょう。胃の手術をした人は眠るときに、からだをすこし起こしぎみにして寝るといいでしょう。いずれにしろ、放置して重症化させないことが大切です。
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監修者
赤坂山王クリニック院長
レコール デュ ヴァン校長
梅田 悦生(うめだ よしお)
1942年生まれ、兵庫県出身。
大阪市立大学医学部卒業後、仏ストラスブール大学医学部附属病院レジデント、大阪市立大学医学部附属病院、国立国際医療センター、関東中央病院部長等を経て現職。医学博士、日本抗加齢医学会専門医。元日本ペンクラブ会員。
症状から病気を調べる
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