病気事典[家庭の医学]
せいかんせんしょうのげんじょう
性感染症の現状
性感染症の現状について解説します。
執筆者:
北海道社会事業協会帯広病院泌尿器科主任部長 國島康晴
札幌医科大学医学部泌尿器科教授 塚本泰司
性感染症の現状の解説(コラム)
性感染症は性行為により伝播(でんぱ)する感染症で、原因病原体はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)、B型肝炎ウイルスなどのウイルスから原虫、細菌、寄生虫まで多岐にわたります。
その罹患率は増加傾向にありましたが、2002年をピークにやや減少に転じています。
近年では、クラミジアと淋菌が性感染症の代表的な原因病原体です。クラミジア感染症は症状に乏しいことも多く、疫学調査からは性風俗は関係しないような若年者の感染が急増しています。決して性風俗による特別な感染症ではないと認識する必要があります。
淋菌感染症も増加傾向にあり、薬剤耐性菌(たいせいきん)が問題となっています。
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