病気事典[家庭の医学]
なんちせいちゅうじえんのぞうか
難治性中耳炎の増加
難治性中耳炎の増加について解説します。
執筆者:
東京女子医科大学東医療センター耳鼻咽喉科准教授 余田敬子
難治性中耳炎の増加の解説(コラム)
最近、何回も中耳炎を繰り返す反復性中耳炎や、抗菌薬を使ってもなかなか治らない遷延性(せんえんせい)中耳炎などの難治性中耳炎にかかる子どもが増えています。
中耳炎の治り方は、子ども自身の免疫力と原因菌との強さのバランスに影響されます。年齢が低いほど免疫力が未熟なため中耳炎を反復しやすく、抗菌薬が効きにくい菌による中耳炎は長引くことが多いのです。ほかに、母乳栄養の期間が短い、兄弟がいる、集団保育に預けられている、おしゃぶりを使う、にあてはまる子どもは、難治性中耳炎になるリスクが高いと考えられています。
子どもの中耳炎では、早い時期で見つけて治療を受けること、症状がなくなっても耳や鼻の炎症が完治するまで根気よく専門医の治療を続けることが大切です。
感染症で処方される主な薬剤を探す
感染症の項目を読んだ人によく読まれている記事
感染症でよく読まれている病気解説
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
|
執筆者一覧
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。