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先天性心臓病のカテーテルによる治療 病気事典[家庭の医学] - メディカルiタウン


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病気事典[家庭の医学]

せんてんせいしんぞうびょうのかてーてるによるちりょう

先天性心臓病のカテーテルによる治療

先天性心臓病のカテーテルによる治療について解説します。

執筆者:

先天性心臓病のカテーテルによる治療の解説(コラム)

 先天性心臓病を、できれば手術せずに治したいと思うのは患者さん本人のみならず、親、医療従事者の願いでもありましょう。それが可能になったのは、約20年前からで、以来さまざまなカテーテルや治療材料が開発され、今日を迎えています。

 以下に主なものについて述べます。

(1)肺動脈弁狭窄症(はいどうみゃくべんきょうさくしょう)

 肺動脈弁狭窄症に対する外科的治療は、カテーテル治療に取って代わられ、今日では手術はほとんど行われなくなっています。

(2)肺動脈末梢狭窄症(はいどうみゃくまっしょうきょうさくしょう)

 肺動脈末梢狭窄症には、肺動脈が先天的に狭い場合や手術後の癒着によるものなどがあります。治療は、カテーテルにつけたバルーンで拡大したり、ステントという金属の金網状の支えをカテーテルで留置したりします。カテーテル治療ができなければ、再手術がなされることもあります。

(3)大動脈弁狭窄症(だいどうみゃくべんきょうさくしょう)

 以前は外科的弁切開術や弁置換術が行われましたが、最近ではカテーテルによるバルーン拡大術を行うことが増えてきました。しかし、バルーン拡大術は一時的には有効ですが、一生続くものではありません。筆者は、まずカテーテル治療を行い、後年、必要に応じて弁置換術ないし自己肺動脈弁の移植術(ロス手術)をすすめています。

(4)大動脈縮窄症(だいどうみゃくしゅくさくしょう)

 手術未施行の本症に対する治療方針は、施設により異なります。手術を行う施設とカテーテル治療を行う施設とがあります。筆者は、狭窄が強い場合には手術をすすめています。

 手術を行ったあとに再び狭くなることがありますが、そのような場合にはバルーン形成術が行われます。またステントで拡大することもあります。

(5)動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう)

 動脈管の径が2mm以下の小さな動脈管に対しては、コイルを用いた動脈管閉鎖術が行われます。2mm以上の動脈管はアンプラッツァー閉鎖栓で閉じます。

 新生児や乳児期早期に症状があったり、よほど大きな動脈管でない限り、カテーテル治療が可能です。

 カテーテル治療には、短期間の入院ですむ、手術創がつかないという利点があります。

(6)心房中隔欠損症(しんぼうちゅうかくけっそんしょう)

 カテーテルによる心房中隔欠損症の治療は、笠を右心房(うしんぼう)と左心房(さしんぼう)の両方でそれぞれ広げて、その2つの笠で欠損孔をはさむ方式、すなわちアンプラッツァー閉鎖栓と呼ばれる方法が行われています。

 ほかにも世界各国で実際に使用されている閉鎖栓がありますが、日本で使用できる閉鎖栓はアンプラッツァー閉鎖栓のみです。

 この閉鎖栓による治療は、心房中隔欠損のなかで、辺縁の中隔がない欠損を除いて、二次孔欠損のほとんどの場合で可能といえます。手術を選択する患者さんの数は激減しているのが現状です。

 手術に対する最も大きな懸念は、人工心肺に関係する危険と、人工心肺が成長発達に与える影響への懸念です。手術に伴う死亡率は1%以下であるとはいえ、依然として0%ではありません。

 手術とカテーテル治療を比較して、合併症はカテーテル治療のほうが7%で手術の24%に比べ低く、重大な合併症もカテーテル治療では1・6%で、手術の5・4%に比べ低かったという報告があります。手術とカテーテル治療の利点と欠点を主治医とよく話し合って治療法を決めるのがよいと思います。

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