病気事典[家庭の医学]
ふうにゅうたいけつまくえん、とらこーま
封入体結膜炎、トラコーマ
封入体結膜炎、トラコーマについて解説します。
執筆者:
大阪市立総合医療センター眼科部長
森 秀夫
どんな病気か
封入体結膜炎は最近、性感染症(性病)のひとつとして注目されています。尿道炎、子宮炎症などの病原体が性行為によって眼に感染するもので、成人に結膜炎を起こします。また、新生児が母親から産道感染して結膜炎を発症します。
トラコーマは、急性の結膜炎で始まり、ついには角膜(黒眼)が混濁してしまう病気で、かつて失明の主要な原因でしたが、現在では世界的に激減しています。
症状の現れ方
封入体結膜炎は、性器にクラミジア感染をもっている人との性行為ののち、急性の結膜炎として充血、膿性の目やに(眼脂(がんし))、眼瞼腫脹(がんけんしゅちょう)などが起こります。下眼瞼結膜(がんけんけつまく)には、大きめのぶつぶつ(濾胞(ろほう))ができます。眼の症状のほか、耳の前のリンパ節がはれ、痛みを伴います。
新生児では生後5~12日ごろ、充血、膿性(のうせい)の眼脂、眼瞼腫脹などが起こります。しばしば偽膜(ぎまく)という分泌物の塊が結膜にできます。
検査と診断
結膜から採取したサンプルを顕微鏡で調べると、結膜の細胞内に特徴的な「封入体」と呼ばれる増殖する細菌の塊が見つかります。また、短時間でクラミジア抗原を検出する簡便な試薬セットもあります。サンプルからクラミジアを培養する方法もありますが、時間がかかります。
性行為の相手に、性器クラミジア感染症があるかないかの情報も重要です。新生児では、母親の性器にクラミジア感染症があります。
病気に気づいたらどうする
早めに専門医の診察を受けてください。
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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