病気事典[家庭の医学]
下痢<子ども>
執筆者: 昭和大学横浜市北部病院院長 田口 進
下痢
たいていの下痢は急性の感染症によるもので、年齢的に多いのは2歳以下の乳児です。繰り返し下痢をすると水分や電解質が大量に失われ、たやすく脱水状態になるため、とくに熱や嘔吐を伴う時はよく観察するようにしましょう。
下痢を起こして体重が5%以上減少している時は、脱水状態になっていると考えてください。
ウイルス性急性胃腸炎は冬期下痢症ともいい、冬に流行する乳幼児の下痢・嘔吐症の約80%強を占めます。多くは突然の嘔吐が1~2日ほど続き、その後、通常は血液を含まない水様性の酸臭を帯びた下痢が、多い時には1日10回以上起こります。一方、細菌性急性胃腸炎は、ウイルス性急性胃腸炎より症状が強く現れます。感染者の多くは、成人とほぼ同じ内容の食事(とくに外食したり、店で買った総菜など)を食べた子どもです。
下痢から考えられる主な病気
主な症状と、付随する症状から、疑われる病気を調べることができます。
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