病気事典[家庭の医学]

吐いた<子ども>

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嘔吐

嘔吐は、乳幼児にはよくみられますが、小学校へ行くころには比較的少なくなります。多くの場合、食べすぎ、飲みすぎ、かぜなどが引き金になりますが、それ以外にもさまざまな原因で起こります。

周期性嘔吐症は、元気だった子どもが急にぐったりとして、反復性の嘔吐発作を起こす病気です。2~4週間ごとの一定の周期で、1日に数回~数十回の嘔吐が1~1・5日続きます。発作の引き金としては、感染(慢性副鼻腔炎など)、心理的ストレス(試験、発表会、遠足など)、食べ物(チョコレート、チーズなど)などがあげられます。周期性嘔吐症は自家中毒症、アセトン血性嘔吐症とも呼ばれています。

嘔吐から考えられる主な病気

主な症状と、付随する症状から、疑われる病気を調べることができます。
病気名を選択すると、その病気の解説へ遷移します。

症状 疑われる病気名
新生児、腹部膨満 泡沫状唾液の嘔吐、唾液の誤嚥、チアノーゼ 先天性食道閉鎖
黄疸 先天性腸管閉鎖
生後2~3週してから哺乳後に嘔吐を繰り返す、脱水、体重増加不良 肥厚性幽門狭窄症
繰り返す嘔吐、全身倦怠感、顔面蒼白、腹痛、食欲不振、発熱、下痢、頭痛、めまい 周期性嘔吐症
食後すぐに口唇のはれ・吐き気・嘔吐、その後に腹痛、下痢 消化管アレルギー
頭痛、片麻痺、視力障害、失語、意識障害、けいれん、性格変化 脳腫瘍
胸やけ、貧血、栄養障害、発育障害 食道裂孔ヘルニア
元気がない、頭痛、意識障害 急性副腎不全
その他 発熱のチャート 腹痛のチャート 下痢チャート 便秘のチャート 感染症のチャート
[ご利用上の注意]
一般的な医学知識の情報を提供するもので、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医療機関にご相談ください。

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