病気事典[家庭の医学]

こんせんせいししゅうえん

根尖性歯周炎

根尖性歯周炎について解説します。

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どんな病気か

う蝕(しょく)むし歯)から歯髄炎(しずいえん)を起こし、さらに根の先に向かって炎症が進み、根の先から周囲にまで及んだ炎症で、初めは歯に痛みが出てくる病気です。

原因は何か

口内細菌による、う蝕からの歯髄炎や、治療後の歯が再び悪化することにより起こります。

症状の現れ方

原因となる歯を叩くと痛みがあります(打診痛)。歯は浮いた感じがして、軽度の動揺(グラグラすること)や持続性の鈍痛があります。

歯ぐきがはれ、さらに進むと痛みを伴って唇や頬まではれてきて、歯ぐきにうみがたまるようになります。

検査と診断

歯を叩いてみます。原因と思われる歯をX線写真で調べたり、血液検査(白血球数など)で炎症の程度を調べます。

治療の方法

歯の根の治療をして、腐敗産物の排出路を作ります。さらに抗菌薬を投与します。

病気に気づいたらどうする

う蝕や以前に治療した歯が痛む時は、早めに歯科医院を受診しましょう。

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