病気事典[家庭の医学]
こうじょうせんのいち
甲状腺の位置
甲状腺の位置について解説します。
執筆者:
医療法人社団白寿会田名病院理事長・院長
阿部好文
甲状腺の位置の解説(コラム)
甲状腺という名前は、西洋の盾(たて)のような形をしていることに由来しています。ちょうど蝶が羽を広げたような形をしていて、蝶の羽にあたる部分は右葉(うよう)と左葉(さよう)と呼ばれ、胴体にあたる部分は峡部(きょうぶ)と呼ばれます(図1)。
峡部は靭帯(じんたい)で気管の前面に固定されていて、左葉と右葉が気管を取り囲んでいます。甲状腺は首の前にありますが、男性と女性では位置が違い、男性のほうが女性より低い位置にあります。
男性の半数くらいでは、甲状腺の位置が低く胸骨の下に入ってしまっていて、首に触っただけではわかりません。その時は嚥下(えんげ)運動をしてもらうと、気管といっしょに甲状腺が上がるので指で甲状腺を触れるようになり、甲状腺腫(こうじょうせんしゅ)が見つかることがあります。
医師が首の診察をしている時に、患者さんにつばを飲んでくださいとお願いすることがありますが、それにはこのようなわけがあるのです。ちなみに、正常な大きさの甲状腺は外からは触れませんし、見えることもありません。
内分泌系とビタミンの病気を読んだ人によく読まれている記事
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
|
執筆者一覧
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
で内科を探す



