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あぐりりん

アグリリン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の循環器系の薬/本態性血小板血症の薬

解説タイトル

アナグレリド

一般名 解説

アナグレリド塩酸塩水和物
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 0.5mg 1カプセル 788.70円

製薬会社 解説

武田

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

本態性血小板血症治療薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

1回0.5mgを1日2回より開始。最大1回用量は2.5mg,かつ最大1日用量は10mg,1日回数は4回以内。

識別コード 解説

0.5mg 本体コード:063

その他 解説

保険収載年:2014/11

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

本態性血小板血症

解説 解説

本態性血小板血症は,体内の造血幹細胞の異常によって必要以上に血小板をつくり出してしまう病気です。根本的な治療法がないことから,血栓性・出血性症状の発生を防ぐために増加した血小板数を減少させることが治療の目標となります。本剤は,血小板の前駆細胞である巨核球に選択的に作用することで血小板の産生を抑制します。日本では,本態性血小板血症の治療薬としてヒドロキシカルバミド(ヒドロキシカルバミド)とラニムスチン(ラニムスチン)がありますが,本剤はこれらの薬剤に不応または不耐容な人にも有効です。

使用上の注意

警告 解説

 本剤による治療は,緊急時に十分対応できる医療施設において,造血器悪性腫瘍の治療に十分な知識・経験をもつ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/重度の肝機能障害
(2)慎重に服用すべき場合……心疾患またはその前歴/QT間隔延長のおそれまたはその前歴/軽度・中等度の肝機能障害/重度の腎機能障害
(3)定期検査……本剤の服用によって心障害,QT間隔延長,心室性不整脈,貧血などが現れることがあるので,服用開始前および服用中は,定期的に心機能検査(心エコー,心電図など),電解質測定,血液検査(血球数算定など)を行います。
(4)避妊……妊娠する可能性のある人は,本剤服用中および服用終了後一定期間は適切な方法で避妊してください。
(5)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳しないことが望ましい。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)心障害(動悸,心のう液貯留,頻脈,心拡大,プリンツメタル狭心症,上室性期外収縮,心室性期外収縮,うっ血性心不全,心房細動,上室性頻脈,心筋梗塞,心筋症,狭心症など)。(2)QT間隔延長,心室性不整脈。(3)間質性肺疾患。(4)出血(鼻出血,歯肉出血,皮下出血,メレナ,網膜出血,紫斑,喀血,胃腸出血,脳出血など)。(5)血栓塞栓症(脳梗塞など)。(6)貧血,血小板減少,白血球減少,ヘモグロビン減少,リンパ球減少,好中球減少。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……協調運動異常,構語障害/不整脈,失神,血管拡張/呼吸困難,肺炎,気管支炎,胸水,肺浸潤/膵炎,大腸炎/肝炎/発疹,脱毛症,かゆみ/腎不全,尿細管間質性腎炎,インポテンス/インフルエンザ様症状
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……体重減少,体重増加/頭痛,感覚鈍麻,錯感覚,知覚過敏,健忘,浮動性めまい,不眠症,うつ病,錯乱,神経過敏,口内乾燥,傾眠/片頭痛/視覚異常,複視/耳鳴り/下痢,胃炎,嘔吐,便秘,悪心,腹痛,鼓腸,消化不良,食欲不振,胃腸障害/皮膚乾燥/筋肉痛,関節痛,背部痛/頻尿/末梢性浮腫,疲労,発熱,倦怠感,胸痛,浮腫,悪寒,無力症,脱力感,疼痛
(3)検査などでわかる副作用……汎血球減少症/高血圧,起立性低血圧/肺高血圧症/肝酵素上昇,肝機能異常/色素沈着障害/血中クレアチニン増加

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……cAMP PDEⅢ阻害作用のある薬剤(ミルリノン〈注射薬〉,オルプリノン〈注射薬〉,シロスタゾール(シロスタゾール),イブジラスト(ケミカルメディエーター遊離抑制薬)など)
(2)併用すると出血の危険性が増大するおそれがある薬剤……血小板凝集抑制作用のある薬剤(アスピリン(アスピリン),クロピドグレル硫酸塩(クロピドグレル)など),抗凝固薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム)など),血栓溶解薬(ウロキナーゼ〈注射薬〉,アルテプラーゼ〈注射薬〉など)
(3)併用するとQT間隔延長をおこす,または悪化させるおそれがある薬剤……QT間隔延長をおこすことが知られている薬剤(イミプラミン塩酸塩(三環系抗うつ薬),ピモジド(ブチロフェノン系薬剤)など),抗不整脈薬(キニジン硫酸塩水和物(キニジン硫酸塩水和物),プロカインアミド塩酸塩(プロカインアミド塩酸塩),ジソピラミド(ピリジンメタノール系抗不整脈薬)など)

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/04/26