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注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/がんに使われるその他の薬剤

解説タイトル

デノスマブ(遺伝子組み換え)

一般名 解説

デノスマブ(遺伝子組み換え)
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 120mg1.7mL 1瓶 47,486.00円

製薬会社 解説

第一三共

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体製剤

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

多発性骨髄腫による骨病変および固形がん骨転移による骨病変/骨巨細胞腫

解説 解説

がんが骨に転移すると,激しい痛みや骨折などの骨病変が生じます。これまで骨転移による骨病変には,骨吸収抑制薬(ビスホスフォネート)(骨吸収抑制薬)が使われていました。
近年,骨転移による骨病変にはRANKLという蛋白質が大きくかかわっていることがわかってきました。RANKLは骨吸収を司る(古い骨を溶かす)破骨細胞の形成,機能,および生存に必須の蛋白質ですが,このRANKLによって活性化された破骨細胞が骨を破壊し,骨病変をつくり出すというものです。本剤はこのRANKLを特異的に阻害し,破骨細胞の働きを弱めることで骨病変の進展を抑制します。

使用上の注意

警告 解説

(1)本剤の治療開始後数日から重い低カルシウム血症が現れることがあり,死亡に至った例が報告されているので,頻回に血液検査を行う必要があります。特に重度の腎機能障害のある人は低カルシウム血症をおこしやすいので,十分に注意してください。
(2)骨巨細胞腫に対する本剤の投与は,緊急時に十分対応できる医療施設において,骨巨細胞腫の診断・治療に十分な知識・経験をもつ医師のもとで,本剤の投与が適切と判断される場合にのみ行われます。

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……低カルシウム血症または低カルシウム血症をおこすおそれのある人/重い腎機能障害/肺転移を有する骨巨細胞腫
(3)口腔の衛生管理……本剤による治療において顎骨壊死・顎骨骨髄炎が現れることがあります。口腔の不衛生,抜歯などの顎骨に対する侵襲的な歯科処置の前歴などが危険因子となるので,本剤の投与開始前には口腔内の管理状態を確認し,必要に応じて歯科検査を受け,侵襲的な歯科処置をできるかぎり済ませておくようにします。また,治療中は口腔内を清潔に保ち,定期的な歯科検査を受け,異常が認められた場合には直ちに歯科・口腔外科を受診するようにします。
(4)頻回に検査……治療開始後数日から低カルシウム血症が現れることがあるので,頻回に血清カルシウム,リンなどの血清電解質濃度を測定する必要があります。
(5)避妊……妊娠可能な年齢の女性は,使用期間中および使用終了後一定期間は適切な避妊を行ってください。
(6)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)臨床症状を伴う低カルシウム血症(QT延長,けいれん,テタニー,しびれ,失見当識など)。(2)顎骨壊死・顎骨骨髄炎。(3)重い蜂巣炎などの皮膚感染症(発赤,腫脹,疼痛,発熱など)。(4)大腿骨転子下,近位大腿骨骨幹部,近位尺骨骨幹部などの非定型骨折。(5)アナフィラキシー。(6)治療中止後の多発性椎体骨折。(7)〔骨巨細胞腫のみ〕治療中止後の高カルシウム血症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……発疹,かゆみ,皮膚乾燥,脱毛症,多汗症,湿疹,扁平苔癬/頭痛,めまい,味覚異常,錯感覚,感覚鈍麻,末梢性感覚ニューロパチー,嗜眠(しみん),不眠症,錯乱/動悸,心不全,不整脈/呼吸困難,せき,口腔咽頭痛,気胸/悪心,嘔吐,食欲減退,下痢,便秘,消化不良,腹痛,口内乾燥,口内炎,歯の障害(歯痛,歯膿瘍など),歯肉障害(歯肉痛,歯肉炎など),鼓腸/関節痛,骨痛,筋肉痛,顎痛,筋骨格痛,背部痛,四肢痛,筋痙縮(けいしゅく),頸部痛,脊椎痛/腎機能障害/疲労,無力症,発熱,疼痛,胸痛,末梢性浮腫,体重減少,悪寒,倦怠感,ほてり,インフルエンザ様疾患,上気道感染,尿路感染,粘膜の炎症,注射部位反応(疼痛,かゆみ,血腫など),白内障,薬物過敏症,体重増加,骨髄炎,視力障害,流涙増加
(2)検査などでわかる副作用……貧血,白血球減少,血小板減少/低カルシウム血症,低リン酸血症,低マグネシウム血症/高血圧/ALT・AST・ALP上昇/血中クレアチニン増加

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

特にありません。

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27