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おらぺねむしょうにようさいりゅう

オラペネム小児用細粒

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

抗生物質/その他の広域感性抗生物質

解説タイトル

テビペネム ピボキシル

一般名 解説

テビペネム ピボキシル
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

細粒剤 / 100mg 1g 596.20円

製薬会社 解説

MeijiSeika

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

カルバペネム系抗生物質

規制 解説

使用量と回数 解説

1回4mg/kg(体重)を1日2回,最大1回量6mg/kg。

識別コード 解説

100mg 包装コード:MS 001

その他 解説

保険収載年:2009/6

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

肺炎,中耳炎,副鼻腔炎
[有効菌種]黄色ブドウ球菌,レンサ球菌属,肺炎球菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,インフルエンザ菌

解説 解説

世界初の経口カルバペネム系抗菌薬です。小児の肺炎や急性中耳炎,急性副鼻腔炎は,肺炎球菌やインフルエンザ菌が主な起炎菌であり,今まではペニシリン系(グラム陽性菌用ペニシリン)(広域感性ペニシリン),セフェム系(セフェム系抗生物質),マクロライド系(マクロライド)といった経口抗菌薬が使用されていました。
しかし,これらの抗菌薬は耐性菌の増加のため,効きめが悪くなってきました。本剤は,小児感染症で問題になっている耐性菌にも有効性が確認されています。本剤の使用に際しては,他の抗菌薬による治療効果が期待できないときに限り使用することとなっています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/バルプロ酸ナトリウム(バルプロ酸ナトリウム)の服用中
(2)慎重に服用すべき場合……カルバペネム系,ペニシリン系およびセフェム系抗生物質に対するアレルギーの前歴/本人または両親,兄弟に気管支喘息,発疹,じん麻疹などのアレルギー症状を起こしやすい体質を有する人/重い腎機能障害/経口摂取の不良な人または非経口栄養の人,全身状態の悪い人/てんかんなどのけいれん性疾患の前歴
(3)先天性代謝異常……小児(特に乳幼児)において,ピボキシル基を有する抗生物質(小児用製剤)の服用により,低カルニチン血症に伴う低血糖が現れることがあります。ピボキシル基を有する抗生物質の服用に際してはカルニチンの低下に注意し,血清カルニチンが低下する先天性代謝異常であることが判明した場合には,本剤を服用してはいけません。
(4)下痢・軟便……3歳未満の小児では下痢・軟便がおこる頻度が高いので,これらの症状がみられた場合には速やかに処方医へ連絡してください。
(5)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・低出生体重児,新生児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)(小児,とくに乳幼児で)低カルニチン血症に伴う低血糖(けいれん,意識障害など)。
[他のカルバペネム系抗生物質において](2)ショック,アナフィラキシー(不快感,口内異常感,喘鳴,めまい,便意,耳鳴り,発汗など)。(3)けいれん,意識障害などの中枢神経症状。(4)偽膜性大腸炎などの血便を伴う重篤な大腸炎(腹痛,頻回の下痢)。(5)急性腎障害などの重い腎機能障害。(6)無顆粒球症,溶血性貧血,汎血球減少症。(7)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。(8)間質性肺炎,PIE症候群。(9)劇症肝炎などの重い肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,紅斑,皮膚炎)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……着色尿,排尿困難/下痢,軟便,嘔吐,口内炎,腹痛,上腹部痛,変色便,口渇/頭痛,傾眠,倦怠感,発熱,せき,鼻出血
(3)検査などでわかる副作用……血小板・白血球・好酸球増多/AST・ALT上昇/血中尿素増加,尿蛋白陽性

併用してはいけない薬 解説

バルプロ酸ナトリウム(バルプロ酸ナトリウム)→本剤との併用で作用が弱まり,てんかん発作が再発するおそれがあります。

注意して併用すべき薬

海外評価 解説

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プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27