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内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の薬/先天性代謝異常症の薬

解説タイトル

ウイルソン病治療薬(1)

一般名 解説

トリエンチン塩酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 250mg 1カプセル 293.30円

製薬会社 解説

ツムラ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

ウイルソン病治療薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

1日1,500mgを2~4回に分けて服用。1日1,000~2,500mgの範囲で増減。

識別コード 解説

250mg 包装コード:-01 本体コード:-01

その他 解説

保険収載年:1994/8

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

ウイルソン病(ペニシラミンに不耐性である場合)

解説 解説

ウイルソン病は,5万人に1人の割合で発生する稀な常染色体劣性遺伝の先天的な銅代謝異常症です。肝臓・大脳基底部・角膜・腎尿細管などの臓器に過剰の銅が沈着し,肝硬変,錐体外路(すいたいがいろ)症状(筋肉が勝手に動き出すなど)などを示します。本症は進行性で,放置すれば発病後数年で不幸な転帰をとります。
治療薬は,組織に過剰蓄積した銅に対するキレート剤がきわめて有効で,現在,第一選択薬としてペニシラミン(ペニシラミン)が用いられており,早期に治療すれば全く健常の社会生活も可能となります。ここで紹介するトリエンチン塩酸塩は,ペニシラミンが副作用などで使えない場合に処方されます。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)慎重に服用すべき場合……重度の合併症(心臓疾患,がん,腎疾患,糖尿病,血液障害,脳血管障害など)/薬物アレルギー
(2)服用法……(1)食前1時間または食後2時間以上の空腹時に服用し,他剤の服用あるいは食事の摂取から1時間以上の間隔をあけて服用してください。(2)カプセルをあけたり噛んだりせず,多めの水で服用してください。(3)カプセルの内容物に触ると,接触性皮膚炎がおこることがあるので,触れた部位は速やかに洗い流してください。
(3)定期検査……本剤を長期に服用するときには,3~12カ月ごとに血清中の遊離銅濃度ならびに尿中銅排泄量の検査を受ける必要があります。
(4)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)SLE(全身性エリテマトーデス)。(2)間質性肺炎などの肺病変。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……頭痛,ふるえ/吐きけ,胸やけ,胃部不快感
(3)検査などでわかる副作用……鉄欠乏性貧血,鉄芽球性貧血/白血球減少

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)経口鉄剤(鉄補給剤)を服用しているときは,2時間以上あけて服用してください。他剤や食物(軽食など)との間は,1時間以上はあけるようにしてください。本剤の作用が弱まるおそれがあります。

海外評価 解説

  • 4点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/04/26