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めしるさんぺるごりど

メシル酸ペルゴリド

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の循環器系の薬/パーキンソン症候群の薬

解説タイトル

ペルゴリドメシル酸塩

一般名 解説

ペルゴリドメシル酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 50μg 1錠 15.20円
錠剤 / 250μg 1錠 63.80円

製薬会社 解説

共和

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

バッカクアルカロイド(抗パーキンソン病薬)

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

50μg 包装コード:50:KW 572 本体コード:KW 572
250μg 包装コード:KW 573 250 本体コード:KW 573

その他 解説

保険収載年:1994/8

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

パーキンソン病

解説 解説

ペルゴリドメシル酸塩は,カベルゴリン(カベルゴリン),ブロモクリプチンメシル酸塩(乳汁分泌異常症治療薬)と同じようにバッカクアルカロイド製剤です。
パーキンソン病では,脳内の神経伝達物質の一つドパミンが不足しています。本剤は,神経細胞のドパミンの受容体を刺激してドパミンの量を増やし,パーキンソン病の改善を図ります。パーキンソン病の治療において,非バッカクアルカロイド製剤で治療効果が不十分,または副作用に耐えられないと考えられる場合にのみ使用されることになっています。原則として,レボドパ製剤(ドパミン前駆物質(レボドパ))と併用して処方されます。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*ペルゴリドメシル酸塩(ペルマックス)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……バッカク製剤に対するアレルギーの前歴/心臓弁膜の病変(心臓弁尖肥厚,心臓弁可動制限およびこれらに伴う狭窄など)またはその前歴
(2)慎重に服用すべき場合……精神病・不整脈・肝機能障害・腎機能障害またはその前歴/胸膜炎・胸水・胸膜線維症・肺線維症・心膜炎・心膜滲出液・後腹膜線維症またはその前歴(特にバッカク製剤服用中にこれらの疾患・症状が現れたことのある人)/レイノー病/高齢者
(3)服用法……動物試験で眼刺激性および吸入毒性が,また本剤の粉砕時に異臭・頭重感などが認められたとの報告があります。したがって,服用直前に包装より取り出すこと,また粉砕しないで服用するようにしてください。
(4)検査……心臓弁膜症,線維症,間質性肺炎が現れることがあるので,服用中は身体所見,X線,心エコー,CTなどの検査を適宜受ける必要があります。
(5)減量・中止……本剤の減量また中止が必要な場合は,少しずつ減らしていくことが必要です。本剤の急激な減量・中止により,悪性症候群を誘発することがあります。また,ドパミン受容体作動薬の急激な減量・中止により,薬剤離脱症候群(無感情,不安,うつ,疲労感,発汗,疼痛などの症状を特徴とする)が現れることがあります。
(6)悪性症候群……本剤の服用によって悪性症候群がおこることがあります。無動緘黙(かんもく)〈緘黙=無言症〉,強度の筋強剛, 嚥下(えんげ)困難, 頻脈, 血圧の変動, 発汗などが発現し,引き続いて発熱がみられたら, 服用を中止して体を冷やす, 水分を補給するなどして,ただちに処方医へ連絡してください。
(7)高齢者……本剤は主として肝臓で代謝されますが,高齢者では肝機能が低下していることが多いため,高い血中濃度が持続するおそれがあるので,処方医と十分連絡をとりながら服用してください。
(8)突然死など……(1)本剤の服用中に,原因不明の突然死がおこったとの報告があります。(2)動物実験で,長期大量投与により子宮内膜腫瘍が低率で発生したとの報告があります。(3)外国では,高用量の服用で心臓弁膜症の報告割合が高いことが知られています。
(9)危険作業は中止……本剤を服用すると,前兆のない突発的睡眠,傾眠などがおこることがあります。服用中は,自動車の運転,高所での作業など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(10)その他……
・妊婦での安全性:服用しないことが望ましい。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)悪性症候群(高熱,意識障害,高度の筋硬直,不随意運動など)。(2)間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。(3)胸膜炎,胸水,胸膜線維症,肺線維症,心膜炎,心膜滲出液。(4)心臓弁膜症。(5)幻覚,妄想,せん妄。(6)後腹膜線維症(背部痛,下肢浮腫,腎機能障害など)。(7)前兆のない突発的睡眠。(8)肝機能障害,黄疸。(9)血小板減少。(10)腸閉塞。(11)意識障害,失神。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,紅斑など)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……不安・興奮・焦燥感,ジスキネジア・ジストニア,めまい・ふらつき,強剛,傾眠・眠け,頭がボーッとする,不眠,徘徊(はいかい),夜間驚愕(きょうがく)・夜間発声,うつ状態,性欲亢進などの精神症状,頭痛・頭重感,口内違和感,四肢のしびれ,すくみ足,ふるえ,無動,味覚障害,まぶたのけいれん,硬直感などの神経症状,錯乱/むくみ/薬剤離脱症候群(無感情,不安,うつ,疲労感,発汗,疼痛など)
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……悪心,嘔吐,胃部不快感・胸やけ,食欲不振,便秘,口渇,胃痛・心窩部(しんかぶ)痛,腹部膨満感,口内炎・口中のあれ,下痢,消化性潰瘍/レイノー現象,立ちくらみ・起立性低血圧,動悸,不整脈,徐脈,前胸部圧迫感/しゃっくり,呼吸困難感・息切れ,鼻づまり/排尿障害,尿閉,尿失禁/嚥下(えんげ)性肺炎,発熱,疼痛,紅痛症(四肢の熱感・発赤・痛みを伴う腫れ),全身倦怠感,脱力感,熱感,発汗・冷汗,月経停止,摂食異常,耳痛,脱毛,視覚異常
(4)検査などでわかる副作用……白血球・血小板減少,貧血/BUN・クレアチニン上昇,尿タンパク,尿潜血/AST・ALT・AL-P・LDH・γ-GTP・ビリルビン上昇/血圧上昇・低下/CK上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると血圧低下が現れることがある薬剤……降圧作用のある薬剤
(2)併用すると本剤の作用が弱まることがある薬剤……フェノチアジン系薬剤(フェノチアジン系薬剤),ブチロフェノン系薬剤(ブチロフェノン系薬剤)やメトクロプラミド(メトクロプラミド)などのドパミン拮抗薬

海外評価 解説

  • 2点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/04/26