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内服薬
種別
内服薬
大分類/中分類
心臓病と不整脈の薬/虚血性心疾患の薬
解説タイトル
ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)
一般名 解説
セリプロロール塩酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る
剤形/保険薬価 解説
錠剤 / 100mg 1錠 19.50円
錠剤 / 200mg 1錠 38.20円
製薬会社 解説
日本新薬
先発/ジェネリック 解説
先発品
分類 解説
交感神経β受容体遮断薬(ベーター・ブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が高血圧症のみのもの)))
規制 解説
劇薬
使用量と回数 解説
本態性,腎実質性高血圧症:1日1回100~200mg,1日最大400mgまで増量できる。狭心症:1日1回200mg,1日最大400mgまで増量できる。
識別コード 解説
100mg 包装コード:228 本体コード:228
200mg 包装コード:229 本体コード:229
その他 解説
保険収載年:1992/8
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
[セリプロロール塩酸塩,ベタキソロール塩酸塩,カルベジロールのみ]腎実質性高血圧症
[カルベジロールのみ]虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく慢性心不全で,アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬),利尿薬,ジギタリス製剤などの基礎治療を受けている人/頻脈性心房細動
解説 解説
ベーター・ブロッカーはβ受容体と結合してβ作用を打ち消します。そのため心拍数の減少,心筋収縮力の減少,血圧低下などを示します。したがってベーター・ブロッカーは高血圧,不整脈,狭心症などのときに処方されます。ベーター・ブロッカーを長期服用中に急に服用を中止すると,突然死がおこることが報告されているので,自分勝手に服用をやめてはいけません。また,副作用をみつけるための血圧測定,心電図,レントゲン,血液検査,肝・腎機能検査はきちんと受けることが必要です。
*ここでは適応症が狭心症と高血圧で,不整脈のないものをまとめてあります。
使用上の注意
警告 解説
基本的注意 解説
(1)服用してはいけない場合……気管支ぜんそく,気管支けいれんのおそれのある人/糖尿病性ケトアシドーシス,代謝性アシドーシス/高度の徐脈(著しい洞性徐脈),房室ブロック(Ⅱ・Ⅲ度),洞房ブロック/心原性ショック/強心薬または血管拡張薬を静脈内投与する必要のある心不全/非代償性の心不全/肺高血圧による右心不全/未治療の褐色細胞腫/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……特発性低血糖症,コントロール不十分な糖尿病,絶食状態,栄養状態が不良の人/糖尿病を合併した慢性心不全/重い肝機能障害・腎機能障害/房室ブロック(Ⅰ度)/徐脈/末梢循環障害(レイノー症候群,間欠性跛行(はこう)症など)/過度に血圧の低い人/高齢者
(3)服用初期・増量時……慢性心不全の人が本剤の服用初期や増量したときには,心不全の悪化,むくみ,体重の増加,めまい,低血圧,徐脈,血糖値の変動,腎機能の悪化がおこりやすくなります。異常を感じたら,すぐに処方医へ連絡してください。
(4)急な服用中止……狭心症などの虚血性心疾患の人が本剤の服用を急に中止すると,狭心症発作の頻発・悪化,まれに心筋梗塞,および短時間に過度の突然の血圧上昇をおこす可能性があります。虚血性心疾患の人はもちろん,そうでない人でも自己判断で服用を中止しないようにしてください。
(5)小児……服用についての安全性は確立されていません。重症心不全の幼児・小児において,本剤の服用により重い低血糖症状が現れ,死亡に至ったとの報告があります。
(6)定期検査……本剤を長期に服用の場合は,定期的に心機能検査(脈拍,血圧,心電図,X線など),肝機能・腎機能・血液などの検査を受ける必要があります。
(7)危険作業は中止……本剤を服用すると,めまいやふらつきなどがおこることがあるので,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(8)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用 解説
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……徐脈,動悸,頻脈,顔面潮紅,四肢冷感,狭心症/頭痛,めまい,眠け,不眠,抑うつ,失神,注意力低下,異常感覚(四肢のしびれ感など),幻覚/胃部不快感,悪心,嘔吐,食欲不振,便秘,下痢,腹痛/ぜんそく様症状,せき,呼吸困難,息切れ,鼻閉/尿失禁,頻尿/霧視,涙液分泌減少/脱力感,疲労感,倦怠感,むくみ,耳鳴り,胸痛,疼痛,発汗,勃起不全,口渇
(3)検査などでわかる副作用……低血圧,心房細動,期外収縮,房室ブロック,脚ブロック,血圧上昇,心胸比増大/AST・ALT・AL-P・LDH上昇/血糖・尿酸・CK・総コレステロール・トリグリセリド上昇,低血糖,尿糖,糖尿病悪化,カリウム上昇・低下,ナトリウム低下/BUN・クレアチニン上昇,タンパク尿/貧血,白血球・血小板減少
併用してはいけない薬 解説
[ニプラジロール]ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩ほか)(シルデナフィル,バルデナフィル,タダラフィル),グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト(慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療薬))→降圧作用が増強され,過度に血圧が低下することがあります。
注意して併用すべき薬
(2)本剤との併用で作用が強まるおそれがある薬剤……血糖降下薬,シクロスポリン(シクロスポリン)
(3)併用すると本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……ヒドララジン塩酸塩(ヒドララジン塩酸塩),シメチジン(ヒスタミンH2受容体拮抗薬),アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),選択的セロトニン再取り込み阻害薬(パロキセチン塩酸塩(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)など)
(4)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……リファンピシン(リファンピシン),非ステロイド系解熱鎮痛薬
(5)本剤との併用で降圧作用が増強することがある薬剤……利尿降圧薬
(6)併用すると血圧上昇が現れることがある薬剤……交感神経刺激薬(アドレナリンなど)
(7)クロニジン塩酸塩(中枢性α2刺激薬)……本剤はクロニジン塩酸塩の服用中止後のリバウンド現象(血圧上昇,頭痛,吐きけなど)を増強する可能性があります。クロニジン塩酸塩から本剤へ変更する場合,クロニジン塩酸塩を中止した数日後から本剤を服用します。また,本剤中止後数日間はクロニジン塩酸塩を中止しないようにします。
海外評価 解説
- 4点
プレグナンシー・カテゴリー 解説
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
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データ更新日:2024/04/26