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たんぼこーる
タンボコール
処方薬
種別
内服薬
大分類/中分類
心臓病と不整脈の薬/不整脈の薬
解説タイトル
フレカイニド酢酸塩
剤形/保険薬価解説
細粒剤 / 10% 1g 180.60円
錠剤 / 50mg 1錠 73.00円
錠剤 / 100mg 1錠 124.10円
製薬会社解説
エーザイ
先発/ジェネリック解説
先発品
分類解説
不整脈治療薬
規制解説
劇薬
使用量と回数解説
成人の場合,1日100mgを2回に分けて服用。効果が不十分な場合は,1日200mgまで増量できる。小児は処方医の指示通りに服用。
識別コード解説
100mg 包装コード: 238 100mg:100 本体コード: 238
50mg 包装コード: 237 50mg:50 本体コード: 237
その他解説
保険収載年:1991/8
タンボコール錠50mg
「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。
※以下は同じ解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
解説解説
抗不整脈薬は,作用の違いからクラスⅠ~Ⅳの4群に分類され,そのうちクラスⅠはさらにⅠa,Ⅰb,Ⅰcに分けられています(ヴォーン・ウィリアムズ分類)。
クラスⅠの薬剤は,細胞膜にあるナトリウムの出入り口(チャネル)に作用して不整脈を改善する薬(ナトリウムチャネル阻害薬)です。
本剤はクラスⅠc群に属する抗不整脈薬です。消化管からの吸収が良く,半減期も長いので,1日2回の服用で安定した抗不整脈作用が得られます。
クラスⅠの薬剤は,細胞膜にあるナトリウムの出入り口(チャネル)に作用して不整脈を改善する薬(ナトリウムチャネル阻害薬)です。
本剤はクラスⅠc群に属する抗不整脈薬です。消化管からの吸収が良く,半減期も長いので,1日2回の服用で安定した抗不整脈作用が得られます。
使用上の注意
警告解説
基本的注意解説
(1)服用してはいけない場合……うっ血性心不全/高度の房室ブロック・洞房ブロック/心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮または非持続型心室頻拍/リトナビル,ミラベグロン,テラプレビルの服用中/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……基礎心疾患(心筋梗塞,弁膜症,心筋症など)のある人/刺激伝導障害(房室ブロック,洞房ブロック,脚ブロックなど)/著しい洞性徐脈/うっ血性心不全の前歴/肝機能障害/重い腎機能障害/血清カリウム低下の人/高齢者
(3)外国での報告……心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮または非持続型心室頻拍を対象とした突然死の予防に関する臨床試験で,本剤服用群はプラセボ(偽薬)服用群に比べて死亡率が高かったとの報告があります。
(4)定期検査……服用中は,定期的に心電図,脈拍,血圧,心胸比の検査を受ける必要があります。特に,基礎心疾患(心筋梗塞,弁膜症,心筋症など)があって心不全をおこすおそれのある人,腎機能障害のある人,他の抗不整脈薬の併用者,高齢者などは頻回に心電図の検査を受けることが必要です。
(5)心臓ペースメーカー使用中……本剤は心臓ペーシングの閾値(いきち)を上昇させる可能性があります。ペースメーカー使用中の人は,適当な間隔でペーシング閾値を測定する必要があります。異常を感じたら,ただちに処方医へ連絡してください。
(6)その他……
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。(「薬の知識」共通事項のみかた)
(2)慎重に服用すべき場合……基礎心疾患(心筋梗塞,弁膜症,心筋症など)のある人/刺激伝導障害(房室ブロック,洞房ブロック,脚ブロックなど)/著しい洞性徐脈/うっ血性心不全の前歴/肝機能障害/重い腎機能障害/血清カリウム低下の人/高齢者
(3)外国での報告……心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮または非持続型心室頻拍を対象とした突然死の予防に関する臨床試験で,本剤服用群はプラセボ(偽薬)服用群に比べて死亡率が高かったとの報告があります。
(4)定期検査……服用中は,定期的に心電図,脈拍,血圧,心胸比の検査を受ける必要があります。特に,基礎心疾患(心筋梗塞,弁膜症,心筋症など)があって心不全をおこすおそれのある人,腎機能障害のある人,他の抗不整脈薬の併用者,高齢者などは頻回に心電図の検査を受けることが必要です。
(5)心臓ペースメーカー使用中……本剤は心臓ペーシングの閾値(いきち)を上昇させる可能性があります。ペースメーカー使用中の人は,適当な間隔でペーシング閾値を測定する必要があります。異常を感じたら,ただちに処方医へ連絡してください。
(6)その他……
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用解説
(1)心室頻拍(トルサード・ドゥ・ポアントを含む),心室細動,心房粗動,高度房室ブロック,一過性心停止,洞停止(または洞ブロック),心不全の悪化,アダムス・ストークス発作。(2)肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用解説
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(かゆみ,発疹)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……胸部不快感,動悸,浮腫,胸痛,血圧上昇・低下
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……めまい,ふらつき,頭痛,頭重,ふるえ,眠け,耳鳴り,手足のしびれ感/悪心,嘔吐,腹痛,腹部膨満感,口渇,食欲不振,下痢,便秘,消化不良,口内炎/呼吸困難,複視,羞明,視力異常,霧視/倦怠感,舌のしびれ感,頻尿などの排尿障害,苦味感,顔面潮紅,発汗,味覚異常
(4)検査などでわかる副作用……PQ・QRS・QTの延長,その他の徐脈,心房細動/AST・ALT・γ-GTP・AL-P・LDH・総ビリルビン上昇/BUN・クレアチニン上昇/白血球増多,ヘモグロビン・ヘマトクリット増加
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……胸部不快感,動悸,浮腫,胸痛,血圧上昇・低下
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……めまい,ふらつき,頭痛,頭重,ふるえ,眠け,耳鳴り,手足のしびれ感/悪心,嘔吐,腹痛,腹部膨満感,口渇,食欲不振,下痢,便秘,消化不良,口内炎/呼吸困難,複視,羞明,視力異常,霧視/倦怠感,舌のしびれ感,頻尿などの排尿障害,苦味感,顔面潮紅,発汗,味覚異常
(4)検査などでわかる副作用……PQ・QRS・QTの延長,その他の徐脈,心房細動/AST・ALT・γ-GTP・AL-P・LDH・総ビリルビン上昇/BUN・クレアチニン上昇/白血球増多,ヘモグロビン・ヘマトクリット増加
併用してはいけない薬解説
(1)リトナビル(エイズ治療薬(2))→不整脈,血液障害,けいれんなどの重い副作用をおこすおそれがあります。(2)ミラベグロン(過活動膀胱治療薬(2)),テラプレビル→QT延長,心室性不整脈などが現れるおそれがあります。
注意して併用すべき薬
(1)併用すると本剤の作用を強める薬剤……パロキセチン塩酸塩水和物(選択的セロトニン再取り込み阻害薬),キニジン硫酸塩水和物(キニジン硫酸塩水和物),シメチジン(ヒスタミンH2受容体拮抗薬),アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩)
(2)併用すると本剤の作用を弱める薬剤……フェニトイン(フェニトイン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体),カルバマゼピン(カルバマゼピン)など
(3)本剤との併用で作用が強まる薬剤……ジギタリス配糖体(ジギタリス製剤)
(4)併用すると相互に作用が強まる薬剤……プロプラノロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))などのベーター遮断薬
(5)本剤との併用で心機能低下や房室ブロックがおこる薬剤……ベラパミル塩酸塩(カルシウム拮抗薬)などのカルシウム拮抗薬
(6)本剤との併用の実験的不整脈モデルで,抗不整脈活性あるいは毒性症状が強まるとの報告がある薬剤……リドカイン塩酸塩,プロカインアミド塩酸塩(プロカインアミド塩酸塩)
(2)併用すると本剤の作用を弱める薬剤……フェニトイン(フェニトイン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体),カルバマゼピン(カルバマゼピン)など
(3)本剤との併用で作用が強まる薬剤……ジギタリス配糖体(ジギタリス製剤)
(4)併用すると相互に作用が強まる薬剤……プロプラノロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))などのベーター遮断薬
(5)本剤との併用で心機能低下や房室ブロックがおこる薬剤……ベラパミル塩酸塩(カルシウム拮抗薬)などのカルシウム拮抗薬
(6)本剤との併用の実験的不整脈モデルで,抗不整脈活性あるいは毒性症状が強まるとの報告がある薬剤……リドカイン塩酸塩,プロカインアミド塩酸塩(プロカインアミド塩酸塩)
海外評価解説
- 5.5点
プレグナンシー・カテゴリー解説
- C
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第32版(2019年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて株式会社 法研に帰属します。
データ更新日:2019/02/19