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らぼな
ラボナ
内服薬
種別
内服薬
大分類/中分類
精神神経科の薬/催眠薬(睡眠導入薬)
解説タイトル
バルビツール酸誘導体
一般名 解説
ペントバルビタールカルシウム/中期作用型
この薬の先発薬・後発薬を全て見る
剤形/保険薬価 解説
錠剤 / 50mg 1錠 8.90円
製薬会社 解説
田辺三菱
先発/ジェネリック 解説
先発品
分類 解説
催眠鎮静薬
規制 解説
劇薬
使用量と回数 解説
不眠症:1日50~100mg(1~2錠)を就寝前に1回。不安緊張状態の鎮静:1回25~50mg(0.5~1錠)を1日2~3回。
識別コード 解説
50mg 包装コード:TA 123 本体コード:TA 123
その他 解説
保険収載年:1953/8
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
[ペントバルビタールカルシウムの適応症]不眠症/不安緊張状態の鎮静/麻酔前投薬/持続睡眠療法における睡眠調節
[アモバルビタールの適応症]不眠症/不安緊張状態の鎮静
[ヒダントールD・E・F配合錠,複合アレビアチン配合錠の適応症]てんかんのけいれん発作:強直間代発作(全般けいれん発作,大発作),焦点発作(ジャクソン型発作を含む)/自律神経発作,精神運動発作
解説 解説
中枢神経系全体に対して抑制作用を示しますが,催眠作用はGABA(ギャバ)様作用あるいはGABAの作用を増強することによると考えられています。GABAとはガンマアミノ酪酸という脳内に存在するアミノ酸の一種で,中枢神経系の抑制性伝達物質として作用するなどしています。
なお,ヒダントールD・E・F配合錠,複合アレビアチン配合錠には「催眠」の適応はありませんが,バルビツール酸誘導体が配合されているのでここにも掲載してあります(「けいれん・てんかんの薬」のフェニトイン配合剤(フェニトイン)の項も参照してください)。
使用上の注意
警告 解説
基本的注意 解説
(1)服用してはいけない場合……本剤の成分またはバルビツール酸系薬剤に対するアレルギー/急性間欠性ポルフィリン症/ボリコナゾール(深在性真菌治療薬),タダラフィル(肺動脈性肺高血圧症治療薬(3))(肺高血圧症を適応とする場合),アスナプレビル(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬2)),ダクラタスビル塩酸塩(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬3)),マシテンタン(肺動脈性肺高血圧症治療薬(1)),チカグレロル(ADP受容体阻害薬),ドラビリン(エイズ治療薬(1)),リアメット配合錠(抗マラリア薬(4)),プレジコビックス配合錠(エイズ治療薬(2)),リルピビリン塩酸塩(エイズ治療薬(1)),オデフシィ配合錠(エイズ治療薬(1)),ビクタルビ配合錠(エイズ治療薬(3)),シムツーザ配合錠(エイズ治療薬(2)),ゲンボイヤ配合錠(エイズ治療薬(3)),スタリビルド配合錠(エイズ治療薬(3)),エプクルーサ配合錠(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬3)),ジャルカ配合錠(エイズ治療薬(3))の服用中/〈エリキシルのみ〉ジスルフィラム(断酒薬),シアナミド(断酒薬),プロカルバジン塩酸塩(プロカルバジン塩酸塩)の服用中
(2)慎重に服用すべき場合……虚弱者/呼吸機能の低下している人/頭部外傷後遺症または進行した動脈硬化症/心障害/腎機能障害/肝機能障害/アルコール中毒/薬物依存の傾向またはその前歴/重い神経症/甲状腺機能低下症/高齢者
(3)薬物依存……連用により薬物依存を生じることがあるので,てんかんの治療に用いる以外は,漫然と長期にわたって服用してはいけません。
(4)急な減量・中止……てんかんの人が本剤を連用中に服用量を急激に減らしたり中止したりすると,てんかん発作の重積状態が現れることがあります。自己判断で減量や中止をしないようにしてください。
(5)アルコール(飲酒)……アルコールと併用すると,精神機能・知覚・運動機能などの低下が増強することがあるので,服用するときはできるだけ飲酒を控えてください。
(6)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……一緒に摂取すると本剤の血中濃度が低くなり作用が弱まるおそれがあるので,本剤の服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。
(7)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(8)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用 解説
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……黄疸
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……眠け,アステリキシス(羽ばたき振戦),めまい,頭痛,せん妄,昏迷,鈍重,構音障害,知覚異常,運動失調,精神機能低下,興奮,多動/食欲不振/くる病・骨軟化症・歯牙の形成不全/発熱
(4)検査などでわかる副作用……AST・ALT・AL-P・γ-GTP上昇,血小板減少,巨赤芽球性貧血,タンパク尿などの腎障害,カルシウム・無機リン減少/低カルシウム血症/甲状腺機能検査値(血清T4など)の異常/血清葉酸値の低下,ヘマトポルフィリン尿
併用してはいけない薬 解説
[ラボナのみ]ミトタン(ミトタン)→本剤の睡眠作用が弱まるおそれがあります。
[ヒダントール,複合アレビアチン配合錠のみ]ルラシドン塩酸塩(非定型抗精神病薬),ソホスブビル,ハーボニー配合錠(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬3))→これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがあります。
[フェノバルビタールのエリキシル(液剤)のみ]ジスルフィラム(断酒薬),シアナミド(断酒薬),プロカルバジン塩酸塩(プロカルバジン塩酸塩)→これらの薬剤との併用でアルコール反応(顔面潮紅,血圧降下,悪心,頻脈,めまい,呼吸困難,視力低下など)をおこすおそれがあります。
注意して併用すべき薬
(2)併用すると本剤の作用が強まることがある薬剤……メチルフェニデート塩酸塩(ナルコレプシーに用いる薬),バルプロ酸ナトリウム(バルプロ酸ナトリウム),スチリペントール(スチリペントール),クロバザム(ベンゾジアゼピン系抗けいれん薬)
(3)本剤との併用で作用が弱まることがある薬剤……イリノテカン塩酸塩(イリノテカン塩酸塩),アゼルニジピン(カルシウム拮抗薬(適応症が高血圧症のみのもの)),イマチニブメシル酸塩(イマチニブメシル酸塩),イグラチモド(その他のディーマード(DMARD)製剤),カルバマゼピン(カルバマゼピン),シクロスポリン(シクロスポリン),ゾニサミド(ゾニサミド),タクロリムス水和物(タクロリムス水和物ほか),フェロジピン(カルシウム拮抗薬(適応症が高血圧症のみのもの)),ベラパミル塩酸塩(カルシウム拮抗薬),モンテルカストナトリウム(ロイコトリエン拮抗薬),副腎皮質ステロイド薬 (デキサメタゾン(副腎皮質ステロイド薬)など),卵胞・黄体ホルモン剤(ノルゲストレル・エチニルエストラジオール配合剤(卵胞ホルモン)など),タダラフィル(勃起不全,前立腺肥大症に伴う排尿障害を適応とする場合:シアリス(シルデナフィルクエン酸塩ほか),ザルティア(ホスホジエステラーゼ5阻害薬)),シルデナフィルクエン酸塩(シルデナフィルクエン酸塩ほか),バルデナフィル塩酸塩水和物(シルデナフィルクエン酸塩ほか),アミノフィリン水和物(カフェイン誘導体の強心薬),クロラムフェニコール(クロラムフェニコール),テオフィリン(テオフィリン),パロキセチン塩酸塩水和物(選択的セロトニン再取り込み阻害薬),フレカイニド酢酸塩(フレカイニド酢酸塩),ラモトリギン(ラモトリギン),デフェラシロクス(鉄過剰症治療薬),カナグリフロジン水和物(選択的SGLT2阻害薬),ラルテグラビルカリウム(エイズ治療薬(3)),ルフィナミド(ルフィナミド),アピキサバン(凝固第X因子阻害薬),ソホスブビル,ハーボニー配合錠(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬3)),マヴィレット配合錠(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬2)),テノホビルアラフェナミドフマル酸塩(B型肝炎治療薬(抗ウイルス薬3)),ドルテグラビルナトリウム(エイズ治療薬(3)),ドウベイト配合錠(エイズ治療薬(3)),トリーメク配合錠(エイズ治療薬(3)),ドキシサイクリン塩酸塩水和物(テトラサイクリン系抗生物質),クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム)),アルベンダゾール(アルベンダゾール)
(4)併用すると起立性低血圧が強まることがある薬剤……利尿薬(チアジド系降圧利尿薬(チアジド系薬剤)など)
(5)併用するとクル病,骨軟化症が現れやすくなる薬剤……アセタゾラミド(アセタゾラミド)
(6)本剤を長期服用中の人が併用すると肝機能障害が現れやすくなる薬剤……アセトアミノフェン(アセトアミノフェン)
(7)本剤のエレキシル剤を服用中の人が併用するとアルコール反応(顔面潮紅,悪心,頻脈,多汗,頭痛など)をおこすおそれがある薬剤……N-メチルテトラゾールチオメチル基を有するセフェム系抗生物質(セフメノキシム塩酸塩など),メトロニダゾール(メトロニダゾール)
海外評価 解説
- 0点
プレグナンシー・カテゴリー 解説
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。
データ更新日:2024/04/26