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内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

痛み・炎症・熱の薬/リウマチ・痛風の薬

解説タイトル

ペニシラミン

一般名 解説

ペニシラミン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 50mg 1カプセル 24.90円
カプセル剤 / 100mg 1カプセル 42.30円
カプセル剤 / 200mg 1カプセル 74.20円

製薬会社 解説

大正製薬

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗リウマチ薬

規制 解説

使用量と回数 解説

関節リウマチ:1回100mgを1日1~3回食間空腹時に服用。1日最大600mg。ウイルソン病:1日600~1,400mgを1~数回に分けて食前空腹時に服用。鉛・水銀・銅中毒:1日600~1,400mg(小児:20~30mg/kg(体重))を1日数回に分けて食前空腹時に服用。

識別コード 解説

50mg 包装コード:T 650 本体コード:50/T 650
100mg 包装コード:T 651 本体コード:100/T 651
200mg 包装コード:T 652 本体コード:200/T 652

その他 解説

保険収載年:1978/4

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

関節リウマチ/ウイルソン病(肝レンズ核変性症)/鉛・水銀・銅の中毒

解説 解説

1950年代に,銅代謝異常の病気であるウイルソン病の治療薬として開発されましたが,銅以外の水銀・鉛などの重金属を排泄する効果もあり,重金属中毒の治療薬として用いられます。その一方で,1960年代にリウマチにも効果があることがわかり,日本では1979年にリウマチに保険適応されるようになりました。

使用上の注意

警告 解説

 無顆粒球症などの重い血液障害がおこることがあるので,十分な注意が必要です。

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……[関節リウマチ]血液障害,骨髄機能の低下/腎機能障害/SLE(全身性エリテマトーデス)/成長期の小児の結合組織の代謝障害/金製剤の服用中/妊婦または妊娠している可能性のある人/[ウイルソン病,鉛・水銀・銅の中毒]金製剤の服用中
(2)特に慎重に服用すべき場合(治療上やむを得ないと判断される場合を除き服用は避けること)……[関節リウマチ]全身状態が悪化している人/手術直後/高齢者/[ウイルソン病,鉛・水銀・銅の中毒]血液障害/腎機能障害/SLE(全身性エリテマトーデス)/成長期の小児で結合組織の代謝障害のある小児以外
(3)慎重に服用すべき場合……血液障害・腎機能障害またはその前歴/肝機能障害/ペニシリン系薬剤(グラム陽性菌用ペニシリン)(広域感性ペニシリン)に対するアレルギーの前歴/[ウイルソン病,鉛・水銀・銅の中毒のみ]高齢者
(4)効果の発現……[関節リウマチ]本剤は遅効性で,効果が現れるのに最低4週間はかかるので,あせらずに処方医の指示にしたがってください。6カ月続けても効果がないときは,中止するのがふつうです。
(5)定期検査……(1)[関節リウマチ]服用開始後最初の2カ月は1~2週間に1回,その後は2~4週間に1回の割合で血液や尿などの検査を定期的に受ける必要があります。(2)[鉛・水銀・銅の中毒]1~2週間に1回,腎機能などの検査を定期的に受ける必要があります。
(6)その他……
・妊婦での安全性:[ウイルソン病,鉛・水銀・銅の中毒]治療上やむを得ないと判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:授乳しないことが望ましい。
・小児での安全性:[成長期の小児で結合組織の代謝障害のある小児以外]未確立。有益と判断されたときのみ服用。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)白血球減少症,好酸球増多症,無顆粒球症,顆粒球減少症,血小板減少症,再生不良性貧血,貧血(低色素性貧血,溶血性貧血など),汎血球減少症,血栓性血小板減少性紫斑病(モスコビッチ症候群),ネフローゼ症候群(膜性腎症など)。(2)発熱,せき,呼吸困難などを伴う間質性肺炎・PIE(好酸球性肺浸潤)症候群,肺胞炎,閉塞性細気管支炎。(3)グッドパスチュア症候群。(4)味覚脱失,視神経炎。(5)SLE(全身性エリテマトーデス)様症状,天疱瘡(てんぽうそう)様症状,重症筋無力症。(6)神経炎,ギランバレー症候群を含む多発性神経炎。(7)多発性筋炎,筋不全麻痺。(8)血栓性静脈炎,アレルギー性血管炎,多発性血管炎。(9)[関節リウマチの人で]胆汁うっ滞性肝炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……めまい,頭痛,知覚障害,眼瞼下垂,昏迷,けいれん/味覚異常,耳鳴り,視力異常,複視,白内障,聴力低下/口内炎・口角炎,腹痛,食欲不振,吐きけ・嘔吐,下痢,消化性潰瘍,舌炎,消化不良,口内乾燥,胃炎,口唇炎,下血,歯肉炎,便秘,膵炎/発疹,かゆみ,脱毛,皮膚炎,紫斑,潮紅,皮下出血,結節性紅斑,多形紅斑,創傷治癒障害,穿孔(せんこう)性弾力線維症,爪の異常/黄疸/血尿,腎炎/鼻出血/毛細血管脆弱(ぜいじゃく)/関節痛,筋肉痛/むくみ,発熱,倦怠感,咽頭炎,無力症,動悸,体重減少,疼痛,陰門びらん,体重増加,乳房肥大,尿失禁
(2)検査などでわかる副作用……肝機能障害(AST・ALT上昇など)/腎機能障害(尿タンパク,BUN・クレアチニン上昇/リンパ球減少,白血球増多/免疫グロブリン(IgA,IgG,IgM)減少/ビタミンB6の欠乏

併用してはいけない薬 解説

金剤(金チオリンゴ酸ナトリウム,オーラノフィン)→重い血液障害をおこすおそれがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用を弱める薬剤……経口鉄剤(鉄補給剤)(クエン酸第一鉄ナトリウム,硫酸鉄水和物など),マグネシウムまたはアルミニウムを含有する制酸剤(制酸剤)(水酸化マグネシウム,水酸化アルミニウム),亜鉛を含有する経口薬
(2)本剤との併用で副作用が強まる薬剤……免疫抑制薬

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • D

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27