病気事典[家庭の医学]

あるげんのしゅるいとあれるぎーしっかんへのたいしょほう

アレルゲンの種類とアレルギー疾患への対処法

アレルゲンの種類とアレルギー疾患への対処法について解説します。

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アレルゲンの種類

代表的なアレルゲンを表1に示します。気管支喘息や鼻アレルギーでは、吸入性アレルゲンが問題であり、ハウスダスト(室内塵(しつないじん))やダニ、ペットの毛やふけ、スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサなどの花粉が重要です。

食物アレルギーでは、卵・牛乳・大豆・小麦粉・米が5大アレルゲンとされます。そのほか最近では、ピーナッツによるアナフィラキシーショックが注目されています。

アレルギー疾患への対処法

アレルギー疾患の治療の根本は、原因となるアレルゲンを身辺から除去することです。

たとえばハムスターが原因であれば、飼育をやめることで症状は軽快します。またソバアレルギーであれば、ソバやソバを含む食品を食べないことです。

しかし、アレルゲンを完全に除去するのはなかなか難しいことであり、そのために症状のコントロールを目的として、薬物療法や、アレルゲンを注射して抵抗力をつける免疫(減感作(げんかんさ))療法が行われます。

アレルギー症例の大部分は、適切な治療を行うことで支障のない日常生活を送ることができます。その意味で本章を活用していただいて、病気のことをよく理解したうえで、適切な治療を受けていただきたい、と願うものです。

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