病気事典[家庭の医学]

にょうどくそ

尿毒素

尿毒素について解説します。

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尿毒素の解説(コラム)

 腎不全の進行とともに、蛋白質からの窒素(ちっそ)代謝物などの代謝物質が蓄積します。これら蓄積された物質のうち、単独または組み合わさって尿毒症(にょうどくしょう)症状を引き起こすと考えられている物質を、尿毒素と呼んでいます。

 分子量により、

(1)小分子量物質(分子量300以下:尿素、尿酸、クレアチニンなど)

(2)中分子量物質(分子量300〜1万2000:ポリアミン類、副甲状腺ホルモン、β(ベータ)2‐ミクログロブリンなど)

(3)高分子量物質(分子量1万2000以上:ミオグロブリンなど)

に分類されています。

 数多くの物質が尿毒素としてあげられていますが、現状ではどの尿毒素がどのような尿毒症症状を表すのかについては、はっきりしていません。

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