病気事典[家庭の医学]
せんてんせいないはんそく
先天性内反足<子どもの病気>
先天性内反足<子どもの病気>について解説します。
執筆者:
東京大学大学院医学系研究科発達医科学教授
水口 雅
どんな病気か
片足または両足が出生時、すでに固く内反した(内側に反った)状態で、内転、尖足(せんそく)の変形も加わっています(図28)。他の病気(神経筋疾患や骨系統疾患など)に伴う内反足は、通常、除外されます。先天性内反足は出生1000~2000人に1人の頻度でみられます。
検査と診断
出生後できるだけ早く治療を開始します。初期治療として、多くの場合、矯正ギプスが用いられます。この場合、整形外科専門医が手で骨の配列を矯正し、この矯正位を保つよう、膝上から足先までギプスを巻きます。乳児期から幼児期にかけての治療は重症度により異なり、症例によって装具療法(デニス・ブラウン装具など)や手術(種々の軟部組織開離術)が使い分けられます。手による矯正のみで手術なしに治癒する症例は15%ほどといわれます。
病気に気づいたらどうする
小児の整形外科専門医の診察を受けます。
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情報提供元 :
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