病気事典[家庭の医学]
いんのうすいしゅ
陰嚢水腫
陰嚢水腫について解説します。
執筆者:
関西医科大学小児科学講座教授
金子一成
原因は何か
母親のおなかにいる時には、赤ちゃんのおなかのなかにあった精巣(せいそう)(睾丸(こうがん))が、生まれるまでには陰嚢に降りて袋に入ります。陰嚢が通った道は、普通は自然に閉じます。陰嚢水腫は、この道の閉じるのが遅かったり、うまく閉じないことが原因で起こります。
治療の方法
ほとんどの場合、1年ほどで自然に吸収されるので経過をみます。2歳を過ぎても水が吸収されない場合や陰嚢が異常に大きい場合は、手術をすることがあります。針を刺して水を出す方法は、治るのを遅らせることがあるといわれ、今日ではあまり行われません。
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情報提供元 :
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