病気事典[家庭の医学]
ずいえき(のうせきずいえき)
髄液(脳脊髄液)
髄液(脳脊髄液)について解説します。
執筆者:
新潟大学脳研究所統合脳機能研究センター助教
山田謙一
髄液(脳脊髄液)の解説(コラム)
脳や脊髄は、頭蓋骨や脊柱がつくる空間に満たされた髄液という液体のプールに浮いたような状態で存在しています。その構造から、脳に対する一種の衝撃吸収装置の役割も果たしていると考えられます。
髄液は脳の中心部にある脳室という場所にある脈絡叢(みゃくらくそう)で生産され、脳室を通って脳の表面や脊髄周囲に流れ出て、最終的には静脈内に吸収されます。無色透明の液体で、1日におよそ500mLが生産されて循環しています。
この液体の一部を採取して成分を検査したり、圧力を測ったりすることにより、脳脊髄で何が起きているかを知ることができます。水頭症では圧が異常に高くなり、中枢神経感染症では、白血球が多くみられることがあります。
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