お薬検索

ヴぃあれぶはいごうじぞくひかちゅう

ヴィアレブ配合持続皮下注

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

在宅で管理する注射薬/パーキンソン病の薬

解説タイトル

ドパミン前駆物質(注射用)

一般名 解説

ホスレボドパ・ホスカルビドパ水和物
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 10mL 1瓶 13,277.00円

製薬会社 解説

アッヴィ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗パーキンソン薬

規制 解説

使用量と回数 解説

処方医の指示通りに使用。

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

レボドパ含有製剤を含む既存の薬物療法で十分な効果が得られないパーキンソン病の症状の日内変動(ウェアリングオフ現象)の改善

解説 解説

現在,レボドパ・カルビドパ水和物の配合剤は,経口薬のネオドパストン配合錠Lなど(ドパミン前駆物質(レボドパ))とデュオドーパ配合経腸用液(ドパミン前駆物質(レボドパ))が使われています。本剤は,レボドパ・カルビドパ水和物のプロドラッグ(体内で代謝されてから作用を及ぼすタイプの薬)であるホスレボドパ・ホスカルビドパ水和物の配合剤で,水への溶解性が高いため薬液濃度を高めることができ,皮下注射が可能になりました。レボドパ含有製剤として初の皮下注射製剤で,体外のポンプで持続的に皮下注射することで,症状の日内変動(ウェアリングオフ)の改善をはかります。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/閉塞隅角緑内障
(2)慎重に使用すべき場合……胃潰瘍・十二指腸潰瘍またはその前歴/重い心疾患またはその前歴/肺疾患,気管支ぜんそくまたは内分泌系疾患/慢性開放隅角緑内障/自殺傾向など精神症状のある人またはその前歴/糖尿病/腎機能障害/肝機能障害/高齢者
(3)使用方法……本剤の投与には,専用の投与システム(輸液ポンプ(ヴィアフューザー),輸液セット,シリンジ,バイアルアダプタ)を用います。腹部に粘膜パッチつきのカニューレ(細く軟らかいチューブ)を留置し,体外のヴィアフューザーポンプから電動で一定量を少しずつ24時間注入します。本剤の用法・用量は細かく設定されているため,処方医の指示を守って使用することが大切です。
(4)注入部位関連事象……本剤の投与により高頻度に注入部位関連事象が認められ,重い注入部位蜂巣炎や注入部位膿瘍により投与中止に至った例も報告されています。本剤を調製および投与する際は,輸液セット,シリンジ,バイアルアダプタは単回使用とし,清潔操作(投与部位の消毒など)を行うこと。リスク低減のため,投与部位を変えながら,少なくとも3日ごとに新しい輸液セットを使用すること。新たな投与部位は,過去12日間に使用した投与部位から2.5cm以上離すことが望ましいとされています。
(5)危険作業は中止……本剤を使用すると,前兆のない突発的睡眠,傾眠,調節障害,注意力・集中力・反射機能などの低下がおこることがあります。使用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事しないようにしてください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:使用しないことが望ましい。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)急激な減量または投与中止による悪性症候群(高熱,意識障害,高度の筋強剛,不随意運動,ショック状態,精神状態変化(激越,錯乱,昏睡など),自律神経症状など)。(2)幻覚,錯乱,抑うつ。(3)溶血性貧血,血小板減少症。(4)突発的睡眠。(5)悪性黒色腫。(6)急激な眼圧上昇を伴う閉塞隅角緑内障(霧視,眼痛,充血,頭痛,吐きけなど)。(7)注入部位感染(注入部位蜂巣炎,注入部位膿瘍など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……食欲減退/不眠症,不安,妄想,精神病性障害,妄想症,衝動制御障害,激越,自殺念慮,ドパミン調節障害症候群/ジスキネジア,浮動性めまい,オンオフ現象,傾眠,錯感覚,体位性めまい,頭痛,ジストニア,平衡障害/悪心,便秘,口内乾燥,腹痛,嘔吐,下痢/尿失禁,尿閉/注入部位の紅斑・結節・浮腫・疼痛・反応・内出血・血管外漏出・丘疹・血腫・硬結・炎症・腫瘤・出血・腫脹・かゆみ・発疹・刺激感・皮膚剥脱(はくだつ)・蒼白・熱感,疲労,倦怠感,末梢腫脹,末梢性浮腫/体重減少/転倒/呼吸困難/かゆみ,発疹/動悸/筋痙縮(けいしゅく)
(2)検査などでわかる副作用……起立性低血圧,低血圧,高血圧/ビタミンB6減少

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると起立性低血圧などの症候性低血圧が現れるおそれがある薬剤……血圧降下薬(メチルドパ水和物(メチルドパ水和物),節遮断薬)
(2)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……テトラベナジン(テトラベナジン),ドパミンD2受容体遮断作用を有する薬剤(抗精神病薬など→フェノチアジン系薬剤(フェノチアジン系薬剤),ブチロフェノン系薬剤(ブチロフェノン系薬剤),リスペリドン(非定型抗精神病薬),ペロスピロン塩酸塩水和物(非定型抗精神病薬)など),イソニアジド(イソニアジド),パパベリン塩酸塩(その他のビタミンB群
(3)併用すると本剤の作用が強まることがある薬剤……NMDA受容体拮抗薬(メマンチン塩酸塩(認知症治療薬(2))など)
(4)併用すると精神神経系などの副作用が強まることがある薬剤……他の抗パーキンソン薬(抗コリン薬(抗コリン性パーキンソン症候群治療薬),アマンタジン塩酸塩(アマンタジン塩酸塩),ブロモクリプチンメシル酸塩(乳汁分泌異常症治療薬))

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/04/26