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はいやすた

ハイヤスタ

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

がんに使われる内服薬/その他の抗がん薬

解説タイトル

ツシジノスタット

一般名 解説

ツシジノスタット
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 10mg 1錠 20,028.40円

製薬会社 解説

MeijiSeika

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

10mg 本体コード:HBI 10

その他 解説

保険収載年:2021/8

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

再発または難治性の成人T細胞白血病リンパ腫/再発または難治性の末梢性T細胞リンパ腫

解説 解説

DNAに結合するタンパク質であるヒストンは遺伝子の転写に重要な役割を担い,そのヒストンのアセチル化と脱アセチル化のバランスの上に正常な細胞は機能しています。がん細胞ではそのバランスがくずれており,ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)の抑制が,がん抑制遺伝子などの転写活性を促進し,がん細胞の増殖を抑えると考えられています。
HDACには数多くの種類がありますが,本剤は主にクラスⅠのHDAC1・HDAC2・HDAC3ならびにクラスⅡbのHDAC10の酵素活性を阻害することで効果を発揮すると考えられています。

使用上の注意

警告 解説

本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設で,造血器悪性腫瘍の治療に十分な知識・経験をもつ医師のもと,本剤の使用が適切と判断される人にのみ使用されるべき薬剤です。また,治療開始に先立ち,患者または家族は医師からその有効性,危険性について十分な説明を受け,納得・同意したのち使用を開始しなければなりません。

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……骨髄機能低下/不整脈またはその前歴/QT間隔延長またはその前歴/肝機能障害
(3)グレープフルーツ含有食品……併用すると本剤の血中濃度が上昇し,本剤の副作用が強まるおそれがあるので,本剤とグレープフルーツ含有食品を一緒に摂取しないようにします。
(4)避妊……妊娠可能な女性は,本剤の服用中および服用終了後一定期間は適切な避妊を行ってください。
(5)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳しないことが望ましい。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)骨髄抑制(血小板減少,好中球減少,白血球減少,貧血,リンパ球減少,発熱性好中球減少症など)。(2)間質性肺疾患,肺臓炎。(3)重い感染症(ニューモシスチス・イロベチイ肺炎,尿路感染,肺炎など)。(4)QT間隔延長,動悸,第一度房室ブロック,心房細動,不整脈など。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……下痢,悪心,腹痛,腹部不快感,便秘,う歯(虫歯),消化不良,心窩(か)部不快感,胃炎,口内炎,嘔吐/倦怠感,末梢性浮腫,悪寒,無力症,胸部不快感,歩行障害/食欲減退,糖尿病/筋痙縮(けいしゅく),関節痛,関節炎,背部痛,関節腫脹,筋肉疲労,筋骨格硬直,四肢痛/味覚異常,頭痛,味覚消失,浮動性めまい,傾眠/尿瘻(ろう)/呼吸困難,鼻出血,せき,胸水/発疹,じん麻疹,多形紅斑,全身性そう痒症,紫斑,ざ瘡様皮膚炎,全身性剥脱(はくだつ)性皮膚炎,紅斑,点状出血,光線過敏性反応,かゆみ,斑状丘疹状皮疹,皮膚潰瘍/回転性めまい,結膜出血,末梢性T細胞リンパ腫(非特定型),心のう液貯留
(2)検査などでわかる副作用……好酸球増加,再生不良性貧血/γ-GTP・AL-P・AST・ALT増加,体重減少,血中クレアチニン増加,C-反応性タンパク増加,リパーゼ増加,血中クレアチンホスホキナーゼMB増加,血中クレアチンホスホキナーゼ増加,血中免疫グロブリンA減少,脳性ナトリウム利尿ペプチド増加,心胸郭比増加,心電図T波逆転/低アルブミン血症,低ナトリウム血症,低カリウム血症,低カルシウム血症,低リン酸血症/タンパク尿/高血圧

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の血中濃度が上昇し本剤の副作用が強まるおそれがある薬剤……CYP3A阻害薬(イトラコナゾール(深在性真菌治療薬),ボリコナゾール(深在性真菌治療薬),クラリスロマイシン(マクロライド)など)
(2)併用するとQT間隔延長が強まるおそれがある薬剤……抗不整脈薬(アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),ジソピラミド(ピリジンメタノール系抗不整脈薬),プロカインアミド塩酸塩(プロカインアミド塩酸塩)など),QT間隔を延長させることが知られている他の薬剤(クラリスロマイシン(マクロライド),モキシフロキサシン塩酸塩(ニューキノロン剤)など),ベプリジル塩酸塩水和物(カルシウム拮抗薬)など)

海外評価 解説

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プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/04/26