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ぞふるーざ
ゾフルーザ
内服薬
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
〈20mg錠〉A型またはB型インフルエンザウイルス感染症の治療およびその予防/〈10mg錠〉A型またはB型インフルエンザウイルス感染症
解説 解説
本剤は,インフルエンザウイルスがヒトなどの宿主生物の細胞内で増殖するのに不可欠な酵素(キャップ依存性エンドヌクレアーゼ)の活性を選択的に阻害することで,ウイルスの増殖を抑制する新しい作用機序をもつ薬剤です(キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬)。
タミフル(オセルタミビルリン酸塩)などの従来の治療薬は,ヒトなどの細胞の中で増えたインフルエンザウイルスを細胞から遊離させるノイラミニダーゼという酵素の働きを阻害するのが特徴(ノイラミニダーゼ阻害薬)で,ウイルスの増殖を抑制する効果はありませんでしたが,本剤はウイルスそのものが細胞の中で増殖するのを阻害するのが特徴で,そのため本剤は1回の服用で治療が完結します。本剤を「治療」に用いる場合は10mgまたは20mgの錠剤,「予防」の場合は20mgの錠剤を用います(10mg錠は予防には効果がありません)。
タミフル(オセルタミビルリン酸塩)などの従来の治療薬は,ヒトなどの細胞の中で増えたインフルエンザウイルスを細胞から遊離させるノイラミニダーゼという酵素の働きを阻害するのが特徴(ノイラミニダーゼ阻害薬)で,ウイルスの増殖を抑制する効果はありませんでしたが,本剤はウイルスそのものが細胞の中で増殖するのを阻害するのが特徴で,そのため本剤は1回の服用で治療が完結します。本剤を「治療」に用いる場合は10mgまたは20mgの錠剤,「予防」の場合は20mgの錠剤を用います(10mg錠は予防には効果がありません)。
使用上の注意
警告 解説
インフルエンザウイルス感染症の予防の基本はワクチンによる予防であり,本剤の予防のための服用はワクチンによる予防に換わるものではありません。服用にあたっては,慎重に検討することが必要です。
基本的注意 解説
(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)治療・予防上の注意……[治療]症状発現後,可能なかぎり速やかに服用を開始することが望まれます。症状発現から48時間経過後に服用を開始した患者における有効性を裏づけるデータは得られていません。[予防](1)インフルエンザウイルス感染症患者に接触後2日以内に服用を開始すること。接触後48時間経過後に服用を開始した場合における有効性を裏づけるデータは得られていません。(2)本剤を服用した日から10日を超えた期間のインフルエンザウイルス感染症に対する予防効果は確認されていません。(3)原則として,インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族または共同生活者のうち,インフルエンザウイルス感染症罹患時に重症化のリスクが高いと判断される以下の人を対象とします。→高齢者(65歳以上),慢性呼吸器疾患・慢性心疾患の患者,代謝性疾患(糖尿病など)の患者など
(3)服用量……本剤は1回のみの服用です。[治療・予防]〈成人および12歳以上の小児〉体重80kg以上→20mg錠4錠。体重80kg未満→20mg錠2錠。〈12歳未満の小児〉体重40kg以上→20mg錠2錠。体重20kg以上40kg未満→20mg錠1錠。[以下は治療のみ]〈12歳未満の小児〉体重10kg以上20kg未満→10mg錠1錠。
(4)異常行動の発現……抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無または種類にかかわらず,インフルエンザ罹患時には異常行動(急に走り出す,徘徊するなど)を発現した例が報告されています。転落などの事故に至るおそれのある重度の異常行動は,就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いこと,発熱から2日間以内に発現することが多いことが知られています。服用する場合は,異常行動による転落などの万が一の事故を防止するための予防的な対応法について,事前に処方医から説明を受け,厳守してください(自宅で療養を行う場合は少なくとも発熱から2日間,保護者などは小児・未成年者が1人にならないようにするなど)。
(5)出血症状……本剤を服用すると出血が現れることがあります。血便,鼻出血,血尿などの出血症状が現れた場合には速やかに処方医に連絡してください。服用数日後にも症状が現れることがあります。
(6)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・低出生体重児・新生児・乳児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
(2)治療・予防上の注意……[治療]症状発現後,可能なかぎり速やかに服用を開始することが望まれます。症状発現から48時間経過後に服用を開始した患者における有効性を裏づけるデータは得られていません。[予防](1)インフルエンザウイルス感染症患者に接触後2日以内に服用を開始すること。接触後48時間経過後に服用を開始した場合における有効性を裏づけるデータは得られていません。(2)本剤を服用した日から10日を超えた期間のインフルエンザウイルス感染症に対する予防効果は確認されていません。(3)原則として,インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族または共同生活者のうち,インフルエンザウイルス感染症罹患時に重症化のリスクが高いと判断される以下の人を対象とします。→高齢者(65歳以上),慢性呼吸器疾患・慢性心疾患の患者,代謝性疾患(糖尿病など)の患者など
(3)服用量……本剤は1回のみの服用です。[治療・予防]〈成人および12歳以上の小児〉体重80kg以上→20mg錠4錠。体重80kg未満→20mg錠2錠。〈12歳未満の小児〉体重40kg以上→20mg錠2錠。体重20kg以上40kg未満→20mg錠1錠。[以下は治療のみ]〈12歳未満の小児〉体重10kg以上20kg未満→10mg錠1錠。
(4)異常行動の発現……抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無または種類にかかわらず,インフルエンザ罹患時には異常行動(急に走り出す,徘徊するなど)を発現した例が報告されています。転落などの事故に至るおそれのある重度の異常行動は,就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いこと,発熱から2日間以内に発現することが多いことが知られています。服用する場合は,異常行動による転落などの万が一の事故を防止するための予防的な対応法について,事前に処方医から説明を受け,厳守してください(自宅で療養を行う場合は少なくとも発熱から2日間,保護者などは小児・未成年者が1人にならないようにするなど)。
(5)出血症状……本剤を服用すると出血が現れることがあります。血便,鼻出血,血尿などの出血症状が現れた場合には速やかに処方医に連絡してください。服用数日後にも症状が現れることがあります。
(6)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・低出生体重児・新生児・乳児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用 解説
(1)ショック,アナフィラキシー。(2)異常行動(急に走り出す,徘徊するなど)。(3)虚血性大腸炎(腹痛,下痢,血便など)。(4)出血(血便,鼻出血,血尿など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,じん麻疹,かゆみ,血管性浮腫)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……頭痛/下痢,悪心,嘔吐
(3)検査などでわかる副作用……ALT・AST増加
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……頭痛/下痢,悪心,嘔吐
(3)検査などでわかる副作用……ALT・AST増加
併用してはいけない薬 解説
併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。
注意して併用すべき薬
(1)本剤との併用後にプロトロンビン時間が延長したとの報告がある薬剤……ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム)
海外評価 解説
- 0点
プレグナンシー・カテゴリー 解説
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
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データ更新日:2024/04/26