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ふりうぇるはいごうじょうえるでぃー

フリウェル配合錠LD

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

婦人科の薬/女性用ホルモン剤

解説タイトル

卵胞・黄体ホルモン配合剤

一般名 解説

ノルエチステロン・エチニルエストラジオール配合剤
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 /  1錠 85.40円

製薬会社 解説

持田販売=持田

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

卵胞・黄体ホルモン

規制 解説

使用量と回数 解説

[月経困難症]1日1錠を毎日一定の時刻に21日間服用し,その後7日間休薬。以上28日間を投与1周期として,29日目から次の周期の錠剤を服用する。[調節卵巣刺激の開始時期の調整(フリウェル配合錠を除く)]1日1錠を毎日一定の時刻に,通常14~21日間連続服用。

識別コード 解説

包装コード:MO 25 L 本体コード:MO 25 L

その他 解説

保険収載年:2008/6

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

月経困難症/[プラノバール配合錠,ルナベル配合錠,ヤーズフレックス配合錠,ジェミーナ配合錠の適応症]生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整/[プラノバール配合錠のみの適応症]機能性子宮出血,月経周期異常(稀発月経,頻発月経),過多月経,子宮内膜症,卵巣機能不全/[ヤーズフレックス配合錠のみの適応症]子宮内膜症に伴う疼痛の改善

解説 解説

日本では長年にわたり経口避妊薬が許可されていなかったため,月経困難症などの効能で承認された高中用量ピルで代用されてきました。ここでいう高用量・中用量・低用量は錠剤に含有される卵胞ホルモンの量により分けられ,50μgのものを中用量,それ以下のものを低用量,30μg以下の場合を超低用量といいます。
ピルの副作用の多くは卵胞ホルモンの量に関連するので,1999年以前の女性は後進的な厚生行政によりリスクを負わされていたわけです。治療を目的とした薬品でも,副作用の軽減はもちろん大切なことです。近年承認されたものは低用量(ルナベル配合錠LD,フリウェル配合錠LD),超低用量(ルナベル配合錠ULD,フリウェル配合錠ULD,ヤーズ配合錠,ヤーズフレックス配合錠,ジェミーナ配合錠)となっています。なお,ジェミーナ配合錠は上記の「服用量と回数」に記したように,21日連続服用または77日連続服用の2通りの服用方法が選択可能です。
プラノバール配合錠,ルナベル配合錠,ヤーズフレックス配合錠,ジェミーナ配合錠は,2022年に不妊治療薬として保険適応となりました。不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで,本剤の使用により予想されるリスクおよび注意すべき症状について,あらかじめ説明を受け,納得したのち治療が始まります。

使用上の注意

警告 解説

[ヤーズ配合錠,ヤーズフレックス配合錠]本剤の服用により血栓症が現れ,致死的な経過をたどることがあります。下肢の急激な疼痛・腫脹,突然の息切れ,胸痛,激しい頭痛,四肢の脱力・麻痺,構語障害,急性視力障害などの症状が現れたら,直ちに服用を中止し,救急医療機関を受診してください。

基本的注意 解説

*ノルゲストレル・エチニルエストラジオール配合剤(プラノバール配合錠)ほかの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……血栓性静脈炎・肺塞栓症またはその前歴/エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば乳がん,子宮内膜がん)およびその疑いのある人/重い肝機能障害/前回の妊娠中に黄疸または持続性の掻痒症(かゆみ)があった人/前回の妊娠中に悪化した耳硬化症があった人/妊娠ヘルペスの前歴/鎌状赤血球貧血/デュビン・ジョンソン症候群,ローター症候群/脂質代謝異常/診断の確定していない異常性器出血/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……肝機能障害(重い肝機能障害を除く)/子宮筋腫/乳がんの前歴/乳がん家族素因の強い人,乳房結節,乳腺症,乳房X線像に異常のある人/心疾患またはその前歴/腎疾患またはその前歴/てんかん/糖尿病/ポルフィリン症/テタニーのある人/高血圧/骨成長が終了していない可能性がある人,40歳以上の女性,授乳中の女性
(3)妊娠の確認……本剤の服用前には,医師による問診,内診,基礎体温の測定,免疫学的妊娠診断などにより,妊娠していないことを十分に確認してもらってください。
(4)婦人科検査……本剤を長期に服用する場合は,約6カ月ごとに婦人科検査を受ける必要があります。
(5)禁煙……外国で,喫煙が類薬(経口避妊薬)による心・血管系の重い副作用(血栓症など)の危険性を増大させ,また,この危険性は年齢・喫煙量(1日15本以上)により増大し,35歳以上の女性で特に著しいとの報告があります。本剤を服用する場合は,禁煙するようにしてください。
(6)乳がん・子宮頸がん……外国での疫学調査で,類薬(経口避妊薬)の服用によって乳がん・子宮頸がんになる可能性が高くなるとの報告があります。
(7)肝腫瘍……黄体・卵胞ホルモン配合剤の長期服用によって肝腫瘍が発生したとの報告があります。また,腫瘍の破裂により腹腔内出血をおこす可能性があります。
(8)コンタクトレンズ……本剤を服用していると,コンタクトレンズがうまく調節されないことがあります。本剤によるものか否か,処方医に相談してください。
(9)色素沈着……本剤を服用していると,皮膚に色素の沈着がおこることがあります。服用中は長時間,太陽光をあびないようにしてください。
(10)先天異常児……黄体ホルモン剤と先天異常児出産との因果関係は,いまだ確立されたものではありませんが,心臓・四肢などの先天異常児を出産した母親では,妊娠初期に黄体または黄体・卵胞ホルモン剤を服用していた群と対照群との間に有意差があったとの報告があります。
(11)血栓症……本剤の服用により血栓症が現れることがあります。下肢の急激な疼痛・腫脹,突然の息切れ,胸痛,激しい頭痛,四肢の脱力・麻痺,構語障害,急性視力障害などの症状が現れたら,直ちに服用を中止し,救急医療機関を受診してください。
(12)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……本剤と併用すると,本剤の効果を弱めたり,不正性器出血の発現率を増大させるおそれがあります。服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。
(13)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。

重大な副作用 解説

(1)血栓症(脳・心臓・肺・網膜・手足など)。
[ルナベル配合錠,フリウェル配合錠のみ](2)アナフィラキシー(呼吸困難,じん麻疹,血管浮腫,かゆみなど)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹など)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……黄疸/むくみ,体重増加
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……不正出血(破綻出血,点状出血),経血量の変化,帯下(おりもの)の増加/乳房緊満感,乳房痛/動悸/悪心・嘔吐,食欲不振,胃痛,下痢,腹痛,便秘,口内炎,口渇/頭痛,眠け,倦怠感,めまい,神経過敏/にきび,色素沈着/熱感,腰痛,肩こり,冷感,コンタクトレンズがうまく調節されない
(3)検査などでわかる副作用……肝機能の異常/血圧上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で作用が強まるおそれがある薬剤……副腎皮質ホルモン(副腎皮質ステロイド薬),三環系抗うつ薬(三環系抗うつ薬),セレギリン塩酸塩(選択的MAO-B阻害薬),シクロスポリン(シクロスポリン),テオフィリン(テオフィリン),オメプラゾール(プロトンポンプ阻害薬
(2)併用すると本剤の効果の減弱化および不正性器出血の発現率が増大するおそれがある薬剤……リファンピシン(リファンピシン),バルビツール酸系製剤(バルビツール酸誘導体),ビダントイン系製剤(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン),ボセンタン水和物(肺動脈性肺高血圧症治療薬(1)),モダフィニル(ナルコレプシーに用いる薬),トピラマート(トピラマート),テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン系抗生物質),ペニシリン系抗生物質(広域感性ペニシリン
(3)本剤との併用で月経異常が現れることがある薬剤……テルビナフィン塩酸塩(テルビナフィン塩酸塩
(4)本剤との併用で作用が弱まるおそれがある薬剤……GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)誘導体(ブセレリン酢酸塩(ブセレリン酢酸塩)など),血糖降下薬(インスリン製剤(糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤)),スルフォニルウレア系製剤(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)),ビグアナイド系製剤(糖尿病治療薬(ビグアナイド系))など)
(5)本剤との併用で血中濃度が低下するおそれがある薬剤……ラモトリギン(ラモトリギン),モルヒネ(がん疼痛治療薬(1)),サリチル酸(アスピリン),アセトアミノフェン(アセトアミノフェン
(6)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……HIVプロテアーゼ阻害薬(エイズ治療薬(2)),ネビラピン(エイズ治療薬(1)
(7)併用すると本剤の血中濃度が上昇するおそれがある薬剤……アタザナビル硫酸塩(エイズ治療薬(2)),エトラビリン(エイズ治療薬(1)),フルコナゾール(深在性真菌治療薬),ボリコナゾール(深在性真菌治療薬),アセトアミノフェン(アセトアミノフェン
(8)本剤との併用で血中濃度が上昇するおそれがある薬剤……ボリコナゾール(深在性真菌治療薬

海外評価 解説

  • 3点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27