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さびーんてんてきじょうちゅうよう

サビーン点滴静注用

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/がんに使われるその他の薬剤

解説タイトル

デクスラゾキサン

一般名 解説

デクスラゾキサン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 500mg 1瓶 46,437.00円

製薬会社 解説

キッセイ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

アントラサイクリン系抗悪性腫瘍薬の血管外漏出治療薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

アントラサイクリン系抗悪性腫瘍薬の血管外漏出

解説 解説

がんの治療を受けている人は,化学療法などで血管が脆弱(ぜいじゃく)化(もろくなる)したり,循環障害などによって,静脈内に投与される抗悪性腫瘍薬が血管外に漏出しやすい状態になっています。血管外に漏出すると周囲の組織に障害をおこし,発赤,腫脹,疼痛,水疱形成,壊死,潰瘍化などのさまざまな症状を引きおこします。なかでも,アントラサイクリン系(アントラサイクリン系抗生物質)の抗悪性腫瘍薬は漏出した薬剤が少量であっても重度の組織障害や組織壊死をおこします。本剤は,血管外漏出によって引きおこされる組織障害を抑制する,日本では初めて承認された薬剤です。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……腎機能障害/肝機能障害/高齢者
(3)生ワクチンの接種禁止……本剤の投与により免疫機能が低下している患者に生ワクチンまたは弱毒生ワクチンを接種すると,ワクチン由来の感染を増強または持続させるおそれがあります。本剤の投与中は,これらのワクチンを接種しないようにします。
(4)避妊……妊娠する可能性がある女性,およびパートナーが妊娠する可能性のある男性は,本剤投与中および少なくとも本剤投与終了後3カ月を経過するまでは確実に避妊してください。動物試験で胎児毒性,催奇形性が報告されています。
(5)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)骨髄抑制(白血球減少,好中球減少,血小板減少,ヘモグロビン減少),骨髄抑制に起因する重い感染症,発熱性好中球減少症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……悪心,嘔吐,下痢,口内炎,口内乾燥,口渇,食欲減退,腹痛,胃炎/浮動性めまい,頭痛,感覚消失,傾眠,失神,ふるえ,うつ病,不眠症/脱毛,点状出血,かゆみ/呼吸困難,せき,肺炎/深部静脈血栓症,ほてり,心房細動/注射部位反応(注射部位の疼痛,紅斑,腫脹,肥厚,硬結,注射部位静脈炎,血管穿刺(せんし)部位血栓,血栓性静脈炎など)/発熱,感染(創傷感染,丹毒,ヘルペスウイルス感染,好中球減少性感染など),創部痛,疲労,関節痛,浮腫,顔面浮腫,衰弱,腹水,脱水,骨盤痛,腟出血,かすみ目,体重減少
(2)検査などでわかる副作用……AST・ALT・総ビリルビン・AL-P・γ-GTP上昇/クレアチニン上昇/高血圧/カルシウム上昇・低下,貧血,ナトリウム低下,カリウム上昇・低下

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で作用が弱まるおそれがある薬剤……フェニトイン(フェニトイン)(けいれんの悪化を誘発するおそれがあります)

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • D

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/04/26