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ろきそぷろふぇん
ロキソプロフェン
処方薬
種別
内服薬
大分類/中分類
痛み・炎症・熱の薬/解熱鎮痛薬
解説タイトル
アリールプロピオン酸系NSAID
一般名解説
ロキソプロフェンナトリウム水和物
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剤形/保険薬価解説
錠剤 / 60mg 1錠 7.80円
製薬会社解説
エルメッド
先発/ジェネリック解説
ジェネリック
分類解説
解熱鎮痛消炎薬(アリルアルカン酸誘導体)
規制解説
使用量と回数解説
1回60mg(細粒剤は0.6g)を1日3回,頓用は1回60~120mg(細粒剤は0.6~1.2g)。急性上気道炎の場合は1回60mgを頓用,ただし原則1日2回まで,1日最大180mg(細粒剤は1.8g)。
識別コード解説
60mg 包装コード:EE 54 本体コード:EE 54
その他解説
保険収載年:1986/6
ロキソプロフェン錠60mg(エルメッド)
「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。
※以下は同じ解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的解説
解説解説
ロキソプロフェンナトリウム水和物はOTC薬(大衆薬)として第1類に分類され,解熱鎮痛薬として医療用薬品と同じ含量(1錠中ロキソプロフェンナトリウム水和物として60mg)の製品が市販されています。イブプロフェンは第2類医薬品として,鎮痛薬や総合感冒薬などに配合されています。また,イブプロフェンとブチルスコポラミン臭化物(鎮けい薬)(単剤としては,こちらも第2類医薬品として販売されている)との配合剤は,指定第2類医薬品です。
使用上の注意
警告解説
基本的注意解説
(1)服用してはいけない場合……消化性潰瘍/重い血液異常・肝機能障害・腎機能障害・心機能不全/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/アスピリンぜんそく,またはその前歴/妊娠末期
[プラノプロフェンのみ]重い高血圧症
(2)慎重に服用すべき場合……消化性潰瘍の前歴/血液異常またはその前歴/肝機能障害・腎機能障害またはその前歴/心機能異常/アレルギーの前歴/気管支ぜんそく/潰瘍性大腸炎,クローン病/高齢者
[プラノプロフェンのみ]出血傾向/高血圧症/SLE(全身性エリテマトーデス)
(3)女性……非ステロイド系解熱鎮痛薬を長期服用している女性に,一時的な不妊が認められたとの報告があります。
(4)過度の体温低下など……過度の体温低下,虚脱,四肢の冷却などがおこることがあります。特に高熱を伴う幼小児や高齢者,消耗性疾患の人は十分な注意が必要です。
(5)長期服用……慢性疾患(関節リウマチ,変形性関節症など)の人が長期服用する場合は定期的に尿や血液,肝機能などの検査を受ける必要があります。
(6)血液障害……服用中に発熱,咽頭痛が現れたときは,重症の血液障害を疑ってみる必要があります。
(7)高齢者……1日1回服用の場合は,体外への排泄に時間がかかるので,高齢者には好ましくないとの意見もあります。腎機能が低下している人も同様です。
(8)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。妊娠末期は服用しない。
・授乳婦での安全性:[プラノプロフェン]未確立。有益と判断されたときのみ服用。[ロキソプロフェンナトリウム水和物]原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用解説
[プラノプロフェンのみ](7)消化性潰瘍, 胃腸出血。(8)好酸球性肺炎。
[ロキソプロフェンナトリウム水和物のみ](9)無顆粒球症,溶血性貧血,白血球減少,血小板減少。(10)間質性腎炎。(11)うっ血性心不全。(12)重い消化性潰瘍または小腸,大腸からの吐血,下血,血便などの消化管出血,それに伴うショック。(13)消化管穿孔(せんこう)。(14)小腸・大腸の潰瘍に伴う狭窄・閉塞。(15)劇症肝炎。(16)無菌性髄膜炎(発熱,頭痛,悪心・嘔吐,項部硬直,意識混濁など)。(17)横紋筋融解症(筋肉痛,脱力感など)。(18)(類似薬で)再生不良性貧血。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用解説
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……食欲不振,悪心・嘔吐,胃痛,腹痛,胃・腹部不快感,下痢,便秘,口内炎,口渇,胸やけ,消化不良,腹部膨満/頭痛,ふらつき感,眠け,倦怠感,耳鳴り,不眠,めまい,しびれ/排尿困難/むくみ/動悸,顔面熱感,胸痛
(3)検査などでわかる副作用……顆粒球・血小板減少,血小板機能低下(出血時間の延長),貧血/血圧上昇/AST・ALT・AL-P・LDH・γ-GTP上昇/白血球減少,好酸球増多/BUN上昇/血尿,タンパク尿
併用してはいけない薬解説
注意して併用すべき薬
(2)本剤との併用で作用が強まる薬剤……スルフォニルウレア系糖尿病用薬(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)),抗凝血薬・抗血小板薬,炭酸リチウム製剤(躁病に用いる薬),メトトレキサート(メトトレキサート)(メトトレキサート)(ロキソプロフェンナトリウム水和物のみ)
(3)本剤との併用に注意が必要な薬剤……ニューキノロン系抗菌薬(ニューキノロン剤)と併用すると,けいれんをおこしやすくなります(ケトプロフェン,フルルビプロフェンでは併用禁忌です)。ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),ARB(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬))と併用すると腎機能障害がおこることがあります。
[プラノプロフェン]イグラチモド(その他のディーマード(DMARD)製剤)と併用すると,胃腸障害の発現率が増加するおそれがあります。
海外評価解説
- 0.0点
プレグナンシー・カテゴリー解説
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第30版(2018年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて株式会社 法研に帰属します。
データ更新日:2018/02/09