症状チェック
めたぼりっくしんどろーむ
メタボリックシンドローム
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは
内臓脂肪型肥満を共通の要因として高血糖、脂質異常、高血圧が引き起こされる状態をメタボリックシンドロームといいます。
肥満によって蓄積された内臓脂肪が、糖尿病、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、動脈硬化症などの生活習慣病を発症・悪化させる共通のリスク基盤になっており、内臓脂肪が過剰に蓄積すると、糖尿病、高血圧症、脂質異常症が重複して起こりやすくなります。
チェックシート
質問に対する回答を選んで、「選択完了」ボタンをクリックしてください。
- [ご利用上の注意]
- 「症状チェック」 は、特徴的な症状に対する一般的な傾向として医学知識の情報を提供するものであり、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医師にご相談のうえ、専門的な診断を受けるようにして下さい。
メタボリックシンドローム解説の続き
内臓脂肪から分泌される生理活性物質のアディポカイン(アディポサイトカイン)には、脂肪燃焼を促進したり食欲を抑えたりする善玉の分泌物が含まれる一方、インスリンのはたらきを妨害する悪玉の分泌物も存在します。
内臓脂肪が大量に蓄積すると、善玉の分泌物が減り悪玉の分泌物が増えるといわれています。悪玉の分泌物が増えると、膵臓でつくられるインスリンの効きが悪くなるため、血液中に高濃度のインスリンや糖が含まれることになります。その結果、血管系などを中心にさまざまな悪影響が出て、高血圧や糖尿病などの生活習慣病をひき起こしたり、悪化させると考えられています。
診断基準
日本肥満学会、日本糖尿病学会、日本動脈硬化学会など8学会が参加した「メタボリックシンドローム診断基準検討委員会」が2005年に作成した診断基準は次の通りです。
・男性は腹囲85cm以上、女性は90cm以上で、以下の(a)(b)(c)のうち2つ以上が該当するときにメタボリックシンドロームであるといいます。
(a)血圧は最高血圧(収縮期血圧)が130mmHg以上、最低血圧(拡張期血圧)が85mmHg以上のいずれか一方かまたは両方に該当する。
(b)中性脂肪が150mg/dL以上、HDLコレステロールが40mg/dL未満のいずれか一方かまたは両方に該当する。
(c)空腹時の血糖値は110mg/dL以上である。
予防と治療
肥満解消の基本は食事療法、運動療法の両方から改善を図ることです。食生活では、とくに脂肪や塩分のとりすぎを避け、野菜類をきちんととるなどバランスの取れた栄養摂取を心がけましょう。肥満に加えて糖尿病、脂質異常症、高血圧などの合併症があるメタボリックシンドロームの場合は、医師の適切な指導の下で薬物療法と肥満解消の両面から治療することになります。
監修者
赤坂山王クリニック院長
レコール デュ ヴァン校長
梅田 悦生(うめだ よしお)
1942年生まれ、兵庫県出身。
大阪市立大学医学部卒業後、仏ストラスブール大学医学部附属病院レジデント、大阪市立大学医学部附属病院、国立国際医療センター、関東中央病院部長等を経て現職。医学博士、日本抗加齢医学会専門医。元日本ペンクラブ会員。
病気を知ろう
関連する病気解説を読む
症状から病気を調べる
主な症状と、付随する症状から、疑われる病気を調べることができます。
編集制作 : (C)株式会社 時事通信出版局
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。