病気事典[家庭の医学]
せいさくじょうみゃくりゅう
精索静脈瘤
精索静脈瘤について解説します。
執筆者:
たけだ泌尿器科クリニック院長
武田光正
どんな病気か
精索の静脈(蔓状(つるじょう)静脈叢(そう))が蛇行(だこう)、拡張し、その程度が強い場合は陰嚢(いんのう)内に腫瘤(しゅりゅう)を形成します(図7)。陰嚢痛を訴えることもあります。80~90%は左側に生じ、思春期以降に多いのですが小児にもみられ、男性不妊症の原因になることがあります。
原因は何か
左側の精巣(せいそう)静脈は右に比べて長く、左の腎静脈へと合流していきますが、還流障害が生じて静脈血が停滞・逆流すると、精索静脈がこぶ状に拡張してきます。その原因としては、静脈弁の先天性不全や左腎静脈が上腸間膜(じょうちょうかんまく)動脈により圧迫されることが考えられています。静脈のうっ血により陰嚢内の温度が上昇して、精巣の発育不全、精子の形成不全を引き起こし、不妊症の原因になります。
検査と診断
精巣の上部に腫瘤を触れたり、陰嚢や鼠径部(そけいぶ)の疼痛を訴えることもあります。数分間立位にして腹圧をかけると腫瘤がはっきりします。患側の精巣が小さいこともあります。アイソトープを使った診断法もありますが、通常は触診と超音波検査で十分診断できます。
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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