病気事典[家庭の医学]
下腹部痛<女性>
執筆者: 昭和大学横浜市北部病院院長 田口 進
女性に特有の症状
女性に特有の症状には、乳房、子宮・腟(ちつ)・卵巣などの病気や、月経の異常、妊娠や出産の異常などからくるものがあります。ここでは、そのなかから月経の異常、不正性器出血、おりもの、下腹部痛、乳房の病気についてみていきます。
女性特有の症状から考えられる主な病気
主な症状と、付随する症状から、疑われる病気を調べることができます。
病気名を選択すると、その病気の解説へ遷移します。
- [ご利用上の注意]
- 一般的な医学知識の情報を提供するもので、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医療機関にご相談ください。
下腹部痛
下腹部痛も、女性の病気でよくみられる症状です。月経と関連はないか、発症は突然か、随伴症状はないかなどに注意しましょう。下腹部痛は、そのほか泌尿器や消化器などの病気でも起こります。
近年、女性の病気として増加しているものに子宮内膜症があります。これは、子宮内膜あるいは子宮内膜とよく似た組織が、子宮の内腔以外(骨盤内、卵巣内など)に発生し、エストロゲンの刺激を受けて増殖する病気です。
主な症状は、月経困難症、下腹部痛、性交痛、排便痛などです。放置しておくと、不妊の原因になったり、がん、とくに卵巣がんへ移行することもあるので、痛みが続くようなら受診するようにしましょう。
都道府県から病院をさがす
診療科目から病院をさがす
整形外科系
外科系