病気事典[家庭の医学]

がいいんかんじだしょう

外陰カンジダ症

外陰カンジダ症について解説します。

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どんな病気か

男女の外陰部に生じるカンジダ感染症で、頻度は全皮膚粘膜カンジダ症患者の7%程度です。

全身および局所的問題に加えて、性的パートナーからうつる性感染症(STD)のことがあります。

症状の現れ方

男性では亀頭(きとう)、冠状溝(かんじょうこう)、包皮(ほうひ)などに小膿疱(しょうのうほう)、鱗屑(りんせつ)(皮膚表面からはがれかけている角質)を伴う紅斑(こうはん)を生じます。女性では外陰部に発赤、腫脹(しゅちょう)、湿潤(しつじゅん)、粥状帯下(じゅくじょうたいげ)(おりもの)、かゆみなどを生じ、腟カンジダ症も合併しやすい病気です。

検査と診断

直接鏡検(顕微鏡での検査)KOH法で行います。菌要素を比較的検出しやすい病気です

治療の方法

皮膚用の外用薬に加えて、腟錠を使うこともあります。また難治例では内服薬を使います(皮膚と粘膜のカンジダ症)。

病気に気づいたらどうする

湿疹・皮膚炎、単純性ヘルペスなどとの区別が必要です。また性的パートナーがいる人は相手も診察を受けたほうがよいでしょう。

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