病気事典[家庭の医学]

てはくせん(てのみずむし)

手白癬(手の水虫)

手白癬(手の水虫)について解説します。

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どんな病気か

手に生じる白癬菌(はくせんきん)感染症で、頻度は全白癬患者の3%程度です。

手白癬は本人の足(あし)白癬からうつることが多いので、足白癬の放置が最も問題になります。

症状の現れ方

手白癬は片手だけに生じることが多く、鱗屑(りんせつ)(皮膚表面からはがれかけている角質)を伴う角化傾向のある紅斑(こうはん)を示します。小水疱(しょうすいほう)を伴うこともあり、かゆみは軽度です。手の皮膚炎で最も多いのは手湿疹で、ほとんどの場合、両手に病変を生じます。したがって片手の時は手白癬の疑いがあります。

検査と診断

直接鏡検(顕微鏡での検査)KOH法で行います。足白癬より菌要素を検出しやすい病気です。

治療の方法

外用療法を行います(白癬)。足白癬より治りやすい病気です。

病気に気づいたらどうする

自分の手から、爪を含めて体のほかの部位へ拡大していることがあるので、全身のチェックを行ってください。

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